日焼け止めを塗るタイミングは?塗り直しの必要性や塗る時の注意点も
紫外線は、真夏はもちろん、冬や曇りの日にも肌に降り注いでいます。UV対策をして肌を守るために、日焼け止めは必須アイテムです。しかし、日焼け止めを深く考えずに塗っている人も多いのではないでしょうか。日焼け止めは、塗り方によっては最大限の効果を引き出すことができません。
この記事では、日焼け止めを塗るタイミングや塗り直しの必要性、日焼け止めを塗る時の注意点などを解説します。日焼け止めを塗る際のコツも紹介するので、ぜひご一読ください。
<目次>
- 1.日焼け止めを塗るタイミング
- 2.日焼け止めは塗り直しが必要?
- ・洗顔
- ・化粧水
- ・乳液
- ・日焼け止め
- ・化粧下地
- ・ファンデーション
- ・当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
- ・記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
1.日焼け止めを塗るタイミング
日焼け止めの効果を引き出すには、適切なタイミングで塗ることが大切です。誤ったタイミングで日焼け止めを塗ると、日焼け止めの効果が薄まり、UV対策がうまくいかず肌に負担をかけることになってしまいます。
ここでは、日焼け止めを塗るのに適切なタイミングについて解説します。
<1-1.朝のスキンケアと同時に塗る>
日焼け止めは、朝起きてからなるべく早く塗るのがベストです。紫外線は窓を通して家の中にも入ってくるため、太陽が昇った後、人の体は常に紫外線の影響を受ける可能性があります。UV対策をして肌を守るためにも、日焼け止めは朝に塗りましょう。
ただし、洗顔した直後の顔に日焼け止めを塗ると肌に負担がかかりやすいです。日焼け止めの成分には肌を乾燥させる作用があります。そのため、洗顔した後にいきなり日焼け止めを塗ると、乾燥肌を引き起こし、肌荒れの原因につながります。
肌の乾燥を防ぎつつ紫外線から守るためには、日焼け止めを朝のスキンケアと同時に塗るとよいでしょう。スキンケアと日焼け止めを同時に塗ると、肌に潤いを与えると同時に、バリア機能を高めることができます。スキンケア直後はまだコスメが肌になじんでいないため、スキンケアの後5分くらい置いてから日焼け止めを塗りましょう。
<1-2.出掛ける30分前までがベスト>
日焼け止めが肌に定着し、効果を発揮し始めるのは、肌に塗って30分ほど経ってからといわれています。日焼け止めは出掛ける30分前までに塗るのがベストです。
また、日焼け止めを塗った直後の肌に衣服を重ねると、日焼け止めが服につくことがあります。日焼け止めが服につくと、服が汚れる上に肌に塗った日焼け止めの効果も半減します。日焼け止めの効果を十分に発揮させ、衣服を清潔に保つためにも、日焼け止めは余裕を持って、出掛ける30分前までに塗りましょう。
<1-3.メイクする場合のタイミング>
特にメイクをする日の朝は、顔に塗布するものが多いため、どのタイミングで日焼け止めを塗ればいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。メイクをする場合は、「スキンケアの後、化粧下地の前」に日焼け止めを塗るのがベストです。具体的な順番は以下の通りです。
スキンケアの後に日焼け止めを塗ることで肌の乾燥を防ぎ、ベースメイクの前に塗るとメイク崩れを予防できます。
最近では化粧下地を兼ねた日焼け止めも多く販売されています。化粧下地を兼ねた日焼け止めを使用する場合は、スキンケアの後に日焼け止めを塗り、その上からファンデーションを塗っても構いません。
ただし、日焼け止めは通常の化粧下地よりもオイリーな場合が多く、日焼け止めの上に直接メイクをすると、時間が経った後にメイクが浮く可能性があります。日焼け止めを塗った後の肌表面にベタつきがある場合は、ティッシュなどで軽く押さえてからメイクをするとよいでしょう。
2.日焼け止めは塗り直しが必要?
日焼け止めは、朝塗っておけば1日中効果を発揮してくれるわけではありません。日焼け止めは、汗を流したり、人や衣服と接触したりすることで簡単に落ちます。日焼け止めが落ちれば、その分UVカット効果は失われます。せっかく塗った日焼け止めの効果を持続させるためにも、日焼け止めは定期的に塗り直しをしましょう。
耐水性に優れた日焼け止めも、水で全く流れないというわけではないため、塗り直しが必要です。日常生活はもちろん、海や屋外プールなど水に接する場では特に日焼け止めが流れ落ちやすいため、忘れずに塗り直しましょう。
では、日焼け止めの塗り直しは具体的にいつ行えばいいのでしょうか。ここからは、日焼け止めを塗り直すタイミングについて解説します。
<2-1.日焼け止めを塗り直すタイミング>
日焼け止めは、朝塗ってから2~3時間置きに塗り直しをするのがベストです。屋外で過ごす場合や運動する時はもちろん、屋内で過ごす場合でも、汗や衣服との接触などによって、知らず知らずのうちに日焼け止めは落ちていきます。日焼け止めが落ちて紫外線防止効果が弱まれば、その分日焼けやシミ、シワなど肌トラブルのリスクが高まるため、日焼け止めはこまめに塗り直しましょう。
日中はもちろん、夕方になってからも紫外線は発生します。昼にメイク直しをするタイミングや、14時~15時頃にも一度日焼け止めを塗り直すと肌への負担がかかりにくいです。外出先でも塗り直し用の日焼け止めは携帯しておきましょう。
3.日焼け止めを塗る時の注意点
日焼け止めを塗る際に大切なのは、タイミングだけではありません。日焼け止めの選び方や塗り方にも注意が必要です。
ここからは、日焼け止めを塗る時の注意点を3つ紹介します。日焼け止めは、適切に塗れば効果的に肌へのダメージを抑えることができます。注意すべきポイントをしっかりと押さえて、日焼け止めの効果を引き出しましょう。
<3-1.適した種類を選ぶ>
日焼け止めには、SPF・PAという表記があります。SPFの数値が大きければUVB(紫外線B波)を、PAの数値が大きければUVA(紫外線A波)を防ぐ効果が大きいです。
しかし、SPF・PAの数値が大きい日焼け止めほど、肌への負担が大きくなるというデメリットもあります。そのため、SPF・PAの数値は季節やシーンによって使い分けるのがベターです。たとえば、夏に屋外で過ごす場合やレジャー・スポーツの場ではSPF50・PA++++の日焼け止めを、日常生活や屋内で過ごす場合はSPF10前後・PA+程度の日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
また、日焼け止めには、クリームタイプやスプレータイプ、ローションタイプなど、さまざまな種類があります。たとえば、ポピュラーなクリームタイプの日焼け止めは、保湿力が高く日焼け止め効果の持続性も高いですが、オイリーなため肌荒れにつながりやすいデメリットもあります。一方で、肌に優しいローションタイプは敏感肌の人に向いていますが、簡単に落ちやすい点には注意が必要です。日焼け止めの特徴を比べて、自分の肌質や行動に適した商品を選びましょう。
なお、日焼け止めはほとんどの場合、パッケージに適量の表記があります。パッケージに記載された「適量」は、その日焼け止めがもっとも効果を発揮する量です。日焼け止めはむやみに出しすぎず、使用量を守って塗りましょう。
<3-2.ムラなく均一に塗る>
日焼け止めは、肌に隙間なく均一に塗られている状態が最も効果を発揮します。しかし、日焼け止めを一度に多量に付けたり、後から少しずつ付け足したりすると、ムラができて効果が半減します。日焼け止めを体に塗る際には、適量の日焼け止めを手のひらに取り、手を大きく動かしながら優しく塗り広げていきましょう。
日焼け止めを顔にムラなく塗る際のコツを紹介します。
まず、日焼け止めを手のひらに適量出し、額・両頬・鼻・顎の5点に乗せます。次に中指と薬指を使って、頬・額・鼻・口周辺・フェイスライン・目の周辺の順に丁寧になじませていきましょう。小鼻や耳の後ろなどは特に塗りムラができやすいため注意してください。
<3-3.塗り残しがないようにする>
日焼け止めの塗り残しがあると、その部分は紫外線から守られなくなります。特に、ヘアラインや眉間、小鼻や耳、フェイスラインは塗り忘れやすい部位です。塗り残しのないよう意識して日焼け止めを塗りましょう。
体全体でいえば、体の側面や膝、膝裏、手足の甲などが塗り残ししやすい場所です。露出する際には気を付けて日焼け止めを塗ってください。
まとめ
日焼け止めは適切なタイミングで塗り、2~3時間ごとに塗り直しをすることで高い効果を発揮します。また、肌の状態やシーンによって、適切な種類の日焼け止めを選ぶことも大切です。日焼け止めでUVカットするためにも、ムラなく均一に、塗り残しがないよう意識しながら塗りましょう。
ハイフはダウンタイムがほとんどなく、その日にメイクをして帰れる治療です。日中に治療を受けた場合は、施術後に最低限日焼け止めを塗って帰りましょう。
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この記事を監修したドクター
院長 田澤しおり 先生