医療ハイフとエステハイフの違い!クリニック選びのポイントも
筋肉のゆるみによる肌のたるみ・シワや、なかなか取れない脂肪などに悩みを抱えている人の中には、「ハイフ」に興味がある人もいるでしょう。ハイフには、エステサロンで提供される「エステハイフ」、クリニックで提供される「医療ハイフ(医療ハイフ、ハイフ治療)」があります。医療ハイフにはどのような特徴があるのでしょうか。
当記事では、医療ハイフの特徴をさまざまな観点から解説します。医療ハイフのメリットや期待できる効果、ハイフの施術を受ける際に押さえておきたい3つのポイントも併せて確認し、自分に合ったクリニックで理想の自分を実現しましょう。
1.【項目別】医療ハイフとは?項目別の特徴
「ハイフ(HIFU)」とは、高密度焦点式超音波を皮膚(皮下組織)に照射することにより、リフトアップや脂肪の分解を図る施術方法です。元々はがん治療用に開発された治療技術ですが、美容医療・美容治療に転用され、現在では医療機関やクリニックで施術できます。
1-1.メカニズム
ハイフとは、SMAS層~脂肪層~神真皮層に、超音波を1点1点に照射されることでたるみの改善やリフトアップ効果が期待できる治療です。
ハイフによって肌の深部が高温で照射されるため、顔面を走行している神経に振れてしまったり、同じ部位に何度も照射すると火傷などのトラブルが起こる恐れがあります。そのため、そもそもハイフという施術は、顔面の解剖学などの知識や技術を持つ医療者にのみ使用可能とされていることを押さえておきましょう。
1-2.出力
医療ハイフで使用する機器は、医師の責任のもとで管理・使用する医療機器であるため、医療機関でのみ施術が可能です。ハイフの効果を実感するためには、顔面の神経走行なども熟知している、お肌のプロフェッショナルである医師の判断のもと、施術部位の状態に対し適切な出力・方法で照射してもらう必要があります。ハイフは医療行為であり、エステにおける施術では神経麻痺などの事故も多数報告されておりますので、ハイフは必ず医療機関で受けましょう。
医療ハイフの施術では、高い施術技術と解剖学的知識を持つ医療従事者が肌質・体質に合わせて出力を調節しますが、中には熱によって痛みを感じる人もいます。痛みや熱感に弱い人は、その旨を診察の際に伝え、施術中も痛みを感じたら我慢せずに伝えましょう。
1-3.持続期間
医療ハイフの効果が持続する期間には個人差がありますが、一般的には6か月ほど効果が継続すると言われています。施術後1週間~1か月程度で効果を実感する人が多いとされているため、施術直後に効果が感じられない場合でも、しばらくは状態の経過を観察しましょう。
施術効果をさらにキープ・ケアしたい場合や、さらなるリフトアップを希望する場合は、6か月に一度を目安に施術を継続することがおすすめです。クリニックの方針や診断の内容に合わせて、通院期間・回数・治療頻度を調節しましょう。
1-4.安全性
医療ハイフでは、医師の管理下で医療従事者が施術・診断を行います。ハイフに関する知識・的確な照射技術だけでなく、医療知識や医療業界の経験・知見のある施術者に担当してもらうことで、安心して施術を受けられるでしょう。
また、医療ハイフは医療機関で行われるため、ハイフの熱エネルギーによって火傷や赤み、腫れといったトラブルが発生した場合にもすぐに処置・治療といった対応が可能です。適切なアフターケアを受けることができるでしょう。
1-5.料金
医療ハイフの施術料金は業界内で統一されているわけではなく、クリニックや施術内容などによって異なります。費用の負担や施術頻度が気になる場合は、複数のクリニックを比較して検討してみるとよいでしょう。
「初回限定価格」「モニター価格」「トライアル」など、ハイフを安価で体験できるコースやプランを用意しているクリニックも少なくありません。特にハイフが初めての人は、医療ハイフを手頃な値段で体験できるクリニックを探すのもおすすめです。
2.医療ハイフのメリットとは?
シワやたるみを和らげる効果や、脂肪を溶解させる効果が期待できる方法はいくつかありますが、医療ハイフを選ぶことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、医療ハイフのメリットを4つご紹介します。
■医療ハイフの施術を受けるメリット
- 切らずに済む
医療ハイフでは、従来のリフトアップ方法やボトックス注射などのように、メスや注射を使用しません。顔や体にメスを入れたくない人・注射が苦手な人も安心です。 - 施術時間やダウンタイムが短い
医療ハイフの施術は、前後の準備などを入れても1回あたり1時間程度で終了します。ダウンタイムも短く、施術後にメイクをして帰宅できる程度であるため、気軽に通院することが可能です。 - リバウンドが起こりにくい
医療ハイフは脂肪細胞に作用し、脂肪を溶解させる働きをします。照射によって溶解した脂肪は体外に排出され、超音波が作用した脂肪細胞は再生しないため、リバウンドは起こりにくいと考えられます。 - 効果を実感しやすい
医療ハイフでは、肌のたるみの一因である皮下組織(SMAS筋膜)に直接アプローチするため、早い段階で美容効果を実感しやすいと言われています。
上記のほかにも、医療ハイフには期待できる効果が多く存在するというメリットがあります。
2-1.医療ハイフで期待できる効果
医療ハイフで期待できる効果は施術方法によって異なりますが、主に次のような効果が得られると考えられます。
■医療ハイフで期待できる主な効果
- 小顔効果
医療ハイフの施術によって筋肉のゆるみを引き締めることで、肌のリフトアップが期待できます。 - 肌質の変化
医療ハイフによってコラーゲン生成が促進されると、肌のハリや弾力がアップする可能性があります。 - 脂肪の溶解
皮下組織にある脂肪に作用させることで、脂肪を減らせる可能性があります。マッサージなどでは取りにくい脂肪にも効果が期待できるでしょう。
3.ハイフを受けるときに押さえたいポイント3つ!
医療ハイフの施術を受ける際には、次の3つのポイントを押さえておくことが大切です。
■ハイフを受ける際のポイント3つ
- ハイフを受けたい目的を明確にする
- ハイフを受けられない場合がある
- クリニックの選び方を知っておく
ここでは、上記の3つのポイントについて解説します。
3-1.ハイフを受けたい目的を明確にする
医療ハイフには、主に「ハイフ」「リニアハイフ」「ハイフシャワー」の3つの施術方法があり、ハイフを受ける目的によって使用する機種やモードが異なります。
■医療ハイフの種類と主に期待できる効果
- ハイフ…ゆるんだ筋肉のリフトアップ(たるみ改善など)
- リニアハイフ…脂肪の溶解、ブライトニング
医療ハイフを受ける際には、自分に合った機種・機能を選ぶためにも、ハイフを受ける目的を明確にしておきましょう。
3-2.ハイフを受けられない場合がある
医療ハイフは高出力の超音波を照射するため、体質や持病などにより施術を受けられない場合があります。次の項目に当てはまる人は、事前にクリニックに相談しましょう。
■ハイフ施術前に要相談の人・受けられない可能性がある人
- 妊娠中の人・妊娠の可能性がある人
- 施術部位に皮膚炎などの皮膚疾患、肌表面の傷・日焼けなどのダメージがある人
- 心臓および血管系に持病がある人(心臓疾患・血栓など)
- 肝臓や腎臓に持病がある人
- 自己免疫疾患・糖尿病・単純性ヘルペス・てんかんなどの持病がある人
- ペースメーカーなどの医療器具を使用している人
- ヒアルロン酸注入による効果が残っている人
3-3.クリニックの選び方を知っておく
医療ハイフを受ける際には、自分に合ったクリニックを選ぶことも大切です。初回の診断やトライアルの際には、下記のようなポイントに注目して自分に合うクリニックかどうかチェックしましょう。
■クリニック選びの際のポイント
- 受付時・診断時のスタッフの対応に好感を持てるか
- 料金体系が明瞭で通いやすい価格帯・治療ペースか
- 自分が希望する種類のハイフを受けられる機種・施術メニューがあるか
- 症例実績(症例写真など)を確認できるか
まとめ
美容外科などで提供されている医療ハイフは、肌のたるみ・シワの改善、皮下脂肪の溶解などの効果が期待できる美容医療の一種です。「メスなどで切らない」「リバウンドが起こりにくい」などのメリットがあるため、肌状態やフェイスライン・ボディラインに悩みを抱えている人は、施術を検討してみましょう。
ダウンタイムがほとんどない医療ハイフですが、自分に合った施術を受けられるクリニックを選ぶことが大切です。
【記事に関する免責事項】
- 当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
- 記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
- ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
- 治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。