ハイフを受けるときの適切な頻度は?間隔をあけるべき理由
美容医療の施術を受ける場合、できるだけ早く高い治療効果を得たいと考える方が多いでしょう。しかし、使用する機器によって適切な頻度は異なり、短期間に連続して施術を受ければ効果が高まるとは限りません。治療法によっては期待した効果が得られなかったり、状態が悪化したりするため注意が必要です。
この記事では、ハイフを受けるときに間隔をあけるべき理由と、部位別・目的別の適切な頻度の目安を解説します。施術の前後に意識することでハイフ治療の効果を高めるポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてください。
1.ハイフは受ける頻度をあけることが大切!間隔をあけるべき理由は?
ハイフを受ける場合は、最低でも2週間の間隔をあけることが必要と言われています。「ハイフの効果を高めたい」「早く効果を実感したい」と考える方は、もっと短い間隔で施術を受けたいかもしれません。しかし、ハイフを受ける際は必ず医師の指定するタイミングを守ることが重要です。
ここでは、ハイフの施術に間隔をあけるべき理由を解説します。
1-1.効果を持続させるため
ハイフで実感できる効果には2種類あります。1つ目は治療直後から施術部位が引き締まった感覚が得られる、タイトニング効果・小顔効果です。2つ目の効果として、筋膜を再活性化させたり、治癒する過程でコラーゲンの生成が促進されたりすることにより、ハリ感アップ・リフトアップが見込める点が挙げられます。
肌の状態や体質など個人差もあるため一概には言えませんが、1つ目の効果は比較的短期間で実感が薄れてしまう傾向です。2つ目の効果はおよそ12週間かけてゆっくりと効果が高まり、その後は6か月~1年程度で徐々に効果が減少します。
そのため、効果の持続を求める場合、定期的な施術を受けることが望ましいでしょう。ただし、ハイフを受ける適切な間隔は、照射部位や施術メニューによっても異なります。どのような施術プランがふさわしいかは、カウンセリングの際に相談するとよいでしょう。
1-2.肌を休める期間が必要になるため
ハイフでは、超音波エネルギーを肌内部に照射して、SMAS層などの皮膚組織に軽い熱ダメージを与えます。組織の再活性化や創傷治癒作用を促すことで、肌の引き締め効果や脂肪溶解効果を期待する仕組みです。
近年のハイフ機器はパワーが細かく設定・調整でき、肌へのダメージも軽い炎症程度に抑えられ、痛みや副作用、ダウンタイムも少ない傾向にあります。比較的影響は少ないものの、多少なりともダメージが残るので、しっかりと組織が回復し切るまでの間隔を設けることが推奨されています。
2.ハイフを受ける場合の適切な頻度とは?
ハイフの効果を持続させたい場合、定期的な照射が必要です。施術部位によって適切な頻度が異なるため、正確な間隔を知るには医師に診察してもらわなければなりません。しかし、通院計画を立てるためにある程度の目安を知りたい方は多いでしょう。
ここでは、ハイフを受ける適切な頻度の目安について、部位別・目的別に解説します。
2-1.部位別の頻度
ハイフを顔に照射するか、身体に照射するかであけるべき間隔が異なります。クリニックで医療用ハイフを受ける場合、顔への照射は3~6か月に1回、身体への照射は2~4週間に1回が適切と言われています。
顔と身体で照射頻度に差が出る理由は、超音波の照射方法が違うためです。顔へのハイフは回復に時間がかかる真皮・皮下組織・筋膜を狙って打つため、間隔を長くあける必要があります。また、効果の持続期間も3~6か月ほどあり、頻繁に打つ必要がありません。
一方、身体に対する照射はダメージが少なく回復の早い脂肪細胞を狙うため、2~4週間と顔よりも短い間隔で打つ必要があります。
2-2.目的別の頻度
ハイフを受ける目的別の頻度として適切とされる間隔の目安は、下記の通りです。ただし、この期間は、あくまで目安なので、実際に施術を受ける際は、医師の指示に従ってください。
目的 | 頻度の目安 |
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たるみ改善 | 3~6か月に1回 |
痩身・部分痩せ(顔) | 2週間~6か月に1回 |
痩身・部分痩せ(身体) | 2~4週間に1回 |
美肌・エイジングケア | 1~2か月に1回 |
たるみ改善の目安が3か月以上あるのに対し、痩身や美肌の間隔が短いのは、超音波の照射方法が違うためです。痩身・美肌へのアプローチは皮膚の浅い層に行われ、使用するカートリッジも異なることで肌への負担が少なくなります。その分、効果のピークが過ぎるのも早い傾向にあり、短い間隔での施術が推奨されていると言えます。
3.ハイフの効果を高める方法は?頻度以外に重視したい4つのポイント!
ハイフを適切な頻度で受けることにより、高い効果を長期間持続できる可能性があります。しかし、ハイフの効果を十分に実感するためには、頻度以外にも4つのポイントを意識しなければなりません。
ここでは、頻度以外にもハイフの効果を高められるポイントを解説します。
3-1.適したショット数で受ける
ハイフの効果を実感するためには、ショット数が適切でなければなりません。ショット数とは、肌に超音波が照射される回数のことです。
ショット数が多いほど超音波による影響は強くなり、同時に肌への負担も大きくなります。ショット数が過剰であれば、やけどなどの傷を負うリスクも。反対に、ショット数が少ないと肌へのダメージも小さいものの、超音波の影響も弱くなります。
ハイフを受ける際は、肌状態や施術部位の広さに応じたショット数であることが重要です。なお、超音波の出力は使用するハイフ機器によっても異なるため、同じ施術部位でも適切なショット数に差が出ます。必ず医師の診察を受け、肌への負担を最小限に抑えつつ最大限の効果を得られるショット数で施術してもらいましょう。
3-2.こまめに水分補給をする
ハイフを受けた後は、こまめに水分を補給することが大切です。ハイフを施術した部位は、乾燥しやすくなります。肌の表面から行うスキンケアや保湿も重要ですが、内側から水分を補給することも忘れてはなりません。
また、ハイフの照射で溶解した脂肪分などの老廃物は、水分を多く取ることで体外へ排出されやすくなります。目安は1日2L程度です。一気に飲むのではなく、糖分やカフェインが含まれていない水や麦茶などを、小分けにして飲むとよいでしょう。しっかりと水分を補給することで、数週間後に変化を実感できる方が多い傾向です。
3-3.他の治療法を併用する
肌のたるみ方やシワの入り方、脂肪のつき方などによっては、他の治療法と併用したほうが効果を実感しやすくなります。あくまでも一例ではありますが、下記のような治療法が候補として挙げられるでしょう。
たるみの改善 | 顔のたるみを内側から糸で引き上げる糸リフト法 |
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シワの改善 | ボツリヌストキシンを加工した薬品を注入するボトックス注射 |
引き締め効果 | 高周波を照射し真皮層のコラーゲン収縮・増生を促すサーマクール |
複数の治療法を組み合わせることで、理想とする自分の姿へより近づきやすくなります。ただし、治療法によってはハイフと同時には施術できません。希望する場合は、担当の医師へ相談してみることをおすすめします。
3-4.フォロー体制が整っているクリニックを選ぶ
クリニックのフォロー体制は重要です。美容施術で満足のいく結果を得るためには、自分自身が理想とする姿を施術者と共有する必要があります。悩みの種類によっては、ハイフ以外の治療法のほうがよいかもしれません。カウンセリングで丁寧に希望をくみ取り、必要な治療法を提案してくれるクリニックであれば、ハイフでも高い効果が期待できるでしょう。
また、どれほど経験が豊富で腕のよい施術者であっても、失敗するリスクが絶対にないとは言い切れません。万が一の事態が起きたときに十分な治療と対応をしてもらうためには、しっかりとしたフォロー体制を敷き、必要な設備を整えている医療機関やクリニックを選ぶことが大切です。
まとめ
ハイフを受ける際は、最低でも2週間以上の間隔をあける必要があります。しかし、施術を受ける部位や目的によって適切な頻度やショット数は異なるため、2週間経ってすぐにハイフを受ければ効果が高まるわけではありません。
ハイフで高い効果を得るためには、経験が豊富でハイフ機器の扱いに長けた医師の判断に従うことが重要です。自分に合うクリニックや施術を探すためにも、ぜひ一度診察を受けてみてはいかがでしょうか。
【記事に関する免責事項】
- 当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
- 記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
- ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
- 治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。