ハイフの効果は?医療ハイフはどんな悩みに向いている?
美容に意識の高い方や、しわ・たるみが少し気になっている方であれば「ハイフ(HIFU:高密度焦点式超音波)」という言葉に耳馴染みがある方も多いのではないでしょうか。
ハイフは、超音波の熱エネルギーを皮膚内部に集中させることによって、リフトアップ、小じわ、ほうれい線の改善、小顔効果に働きかけます。
この記事では、そんなハイフの「効果」について詳しく解説していますので、ぜひご参考ください。
1.ハイフとは?どんな効果がある?
ハイフとは、リフトアップや小じわ、ほうれい線などにアプローチし、小顔効果に働きかけを行う施術です。ハイフによって超音波の熱エネルギーを、皮膚の内部に集中させることで、気になる部分の改善が期待できます。
具体的には、超音波の熱エネルギーによって、大きく以下2つの効果が期待できます。
治療直後から感じる効果
ハイフによる熱の影響で、肌の内部でタンパク質変性が生じます。そのため治療直後には、小顔効果やきゅっと肌や顔が引き締まったようなタイトニング効果を感じることができることが多いです(効果の感じ方には、個人差があります)。
数週間かけてゆっくり進む効果
12週間ほどかけて、ゆっくりとお肌のハリ感やリフトアップ効果を期待できます。この理由としては、肌の深層部まで熱を届けることで、たるんだ筋膜の再活性化や、創傷治療作用の過程で、コラーゲンの生成が促進されるためです。
ただし、エステサロンにおいて、皮下組織までへのハイフ治療は、医師法違反となる恐れがあります。ハイフ治療は、医療機関やクリニックで受けるようにしてください。
ハイフのタイプの一つにお肌のキメ・タイトニングが期待できる「ハイフシャワー」がありますが、焦点深度の浅いカートリッジを揃えているクリニックであれば、マシンを問わずハイフシャワーと同じ治療が可能です。シンデレラハイフの治療が受けられるクリニックは、以下リンクから探せますので、ぜひ参考にしてください。
1-1.ハイフが適しているお悩み
美しくなりたいと思う方に注目されているハイフですが、実際にどのようなお悩みを持つ方が施術を行っているのでしょうか。以下の表でチェックしてみましょう。
ハイフはこんなお悩みに |
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【フェイス】
【ボディー】
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ハイフの施術メニューは医療機関・クリニックでそれぞれ異なります。自分のお悩みに合わせて、適切な医療機関・クリニックを選ぶとよいでしょう。
2.ハイフの効果はいつからいつまで続く?
ハイフの効果は12週間ほどかけてゆっくり現れ、施術の約6か月~1年後くらいまで効果が続くと言われることが多いです。ただしこちらもあくまで目安であり、効果の出現性や持続性には個人差がある点には注意しましょう。
施術間隔は、使用する機器やお客様のお悩み・体質によって、「2週間に1回」「3か月に1回」「3~6か月に1回」などと、それぞれ異なります。医療機関・クリニックにて、担当医の方に相談し、正しい指示を仰ぐことが大切です。
3.「医療ハイフ」と「エステハイフ」はどう違う?
「医療ハイフ」と「エステハイフ」は、どの部分が異なるのでしょうか。
多くのサイトでは、その違いとして「出力の高さ」「持続期間」「価格帯」などが挙げられており、「カジュアルにハイフ施術を受けるならエステサロン」といったような記載も見られます。しかし基本的に当サイトでは、医療機関でのハイフ治療を推奨しております。エステサロンでの皮下組織へのハイフ治療は、医師法に抵触する恐れがありますし、自分の大切な身体のことだからこそ、医療機関でしっかりと医師と相談して施術を行うことが大切です。
実際、日本美容外科学会による「美容医療診療指針 令和元年度厚生労働科学特別研究事業」では、医療ハイフについて、以下のような正しい見解がきちんとなされています。
高密度焦点式超音波治療法(HIFU)による治療はシワ,タルミに有効か?
推奨度
2 (治療を希望する患者には,行うことを弱く推奨する)
推奨文
効果は外科手術や注入剤を用いた治療に及ばないが,瘢痕形成は稀で,体内に異物を残さないため,合併症の危険性が低く,タルミ治療の選択肢の 1 つとして行うことを弱く推奨できる.
引用:日本美容外科学会会報「美容医療診療指針 令和元年度厚生労働科学特別研究事業」/引用日2022/06/03
美容医療診療指針は、診療指針作成委員が元となって、項目毎に有効性と安全性の観点から文献検索を行い、推奨度や推奨文を作成しています。医療ハイフの場合は、カウンセリングからアフターケアまで、医師の指示のもとで施術が行えるので、エステハイフよりも安心感が高いと言えるでしょう。
3-1.国民生活センターはエステハイフに注意を呼びかけ!
さらに、独立行政法人国民生活センターでは、エステハイフに関して以下のような注意喚起を行っています。
全国の消費生活センター等には、エステティックサロン(以下、「エステサロン」とする。)等でHIFU(ハイフ)という「高密度焦点式超音波」や、それに類する超音波技術を応用したという機器(以下、「HIFU機器」とする。)で施術を受けたところ、「顔面が急に熱くなり痛みが走った」や「熱傷になり、治るまでに半年かかると言われた」、「神経の一部を損傷した」等で治療に数カ月を要する危害を負ったといった相談が寄せられています。
引用:独立行政法人国民生活センター「エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-」/引用日2022/06/03
また、「エステティシャン等がHIFU機器を用いて皮下組織に直接熱作用を加え、危害を及ぼすような美容施術を行うことは、医師法に抵触するおそれがあります」「施術前にリスク等の説明がなく、消費者に十分な検討の機会が与えられていません」
という問題点も提起しています。
同サイトに、「HIFU施術による侵襲行為は、医師の医学的知識や技能を必要とする施術であり、医師以外の者による施術は絶対に受けてはいけません。」
とある通り、ハイフ施術を検討している場合は、必ず医療機関で相談しましょう。
シンデレラハイフの治療を受けられるクリニックは、以下のページから探せますので、ぜひお近くのクリニックにてご相談してみてくださいね。
4.医療ハイフの効果をより実感するためには?
美容医療診療指針では、「(ハイフは)タルミ治療の選択肢の1つとして行うことを弱く推奨できる」という見解が出ています。医療ハイフの効果を少しずつ実感していくためには「継続して治療を受けること」「施術後は丁寧にスキンケアなどの、アフターケアをする」ことを心がけてみるとよいでしょう。
また、お客様それぞれに合った打ち方ができると効果の感じやすさに繫がります。クリニックできちんと診断をしてもらったり、医療機関や医師のWebサイトやSNSなどをチェックしたりするなど、自分に合ったクリニック探しをすることも大切です。
まとめ
ハイフの効果は、人によって感じ方が異なります。一方で、美容医療診療指針においてはハイフはたるみ治療の一つの選択肢として提示されており、近年では多くの方にニーズがある施術です。
ハイフを受ける際は、必ず医療機関で行うようにしましょう。独立行政法人国民生活センターによれば、中には「脂肪細胞を安全に破壊できる」などといった、消費者を誤認させるような広告を謳っているエステサロンもあるようですので、ご注意ください。
【記事に関する免責事項】
- 当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
- 記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
- ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
- 治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。