30代のたるみの主な原因は?予防・対策方法4選を紹介
30代はライフステージの変化がある場合が多く、仕事や家事・育児などで充実する一方で、忙しい毎日を送る人も珍しくありません。スキンケアやボディケア、ストレスケアを行う時間が十分とれず、肌トラブルに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。肌の「たるみ」は30代から気になり始める人が多い代表的な肌トラブルの1つとして挙げられます。
当記事では、肌の「たるみ」が30代で発生し始める原因や、30代から取り組めるたるみの予防法について解説します。30代におすすめの治療法も併せて確認し、たるみの発生・進行をなるべく抑えましょう。
1.30代から気になり始めるたるみの原因
肌の悩みや肌トラブルの内容は、年代によって大きく変化します。30代は特に「たるみ」が気になり始める年代であると言われていますが、たるみが生じる原因について理解している人は少ないのではないでしょうか。
30代に起こりやすい肌のたるみに備えるためには、30代でたるみが発生しやすい理由を事前に知っておくことが大切です。ここでは、30代で起こり得るたるみの原因について詳しく解説します。
1-1.加齢による筋力低下
30代でたるみが気になり始める理由の1つとして、加齢などによって筋力が低下することが挙げられます。
筋力は肌のハリを維持するために重要な要素です。20代までは十分な筋力がある場合が多く、肌を持ち上げたままキープできる力もあるため、たるみを感じない人も少なくありません。しかし、年齢を重ねることにより筋力が低下すると、肌の位置をキープする力も少しずつ低下します。
特に表情筋は日常的に使用されていない部分も多いと言われています。筋力低下によるたるみ(筋肉たるみ)をなるべく抑えるためには、日常的に意識して表情筋を動かす必要があるでしょう。
1-2.蓄積された脂肪
年齢を重ねるにつれて基礎代謝量や活動量が低下し、体に脂肪が蓄積されやすくなることも、30代で肌のたるみを実感しやすくなる理由の1つとして挙げられます。
脂肪(脂質)はエネルギー源として体内で利用されるほか、細胞膜やホルモンなど生体内で機能する構造・物質を作る材料として活用されています。脂肪は人間の体にとって非常に重要な物質ではありますが、体内で消費される脂質の量を摂取量が上回ると、中性脂肪として体内に蓄積されます。
筋肉量の低下や活動の減少により、エネルギー消費量が減少すると、体内で消費される脂質の量も減少するため、摂取した脂質が中性脂肪として蓄積されやすくなります。体についた脂肪には重量があるため、重力によって垂れてくると「脂肪たるみ」につながる場合があります。
1-3.コラーゲンの減少
本来の肌の位置をキープするために重要な役割を果たすのは、筋肉だけではありません。皮膚を構成するタンパク質の1つである「コラーゲン」の不足により、肌のたるみを実感し始めたという人もいるでしょう。
人の皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造となっており、コラーゲンは主に真皮層において肌の構造やハリを維持するために機能しています。生体内で機能するコラーゲンは「線維芽細胞」によって産生されますが、線維芽細胞の増殖能力や合成されるコラーゲンの量は、加齢や紫外線の影響を受けて低下します。
肌を構成するコラーゲンの量が少なくなると、肌の弾力やハリを保つことが困難です。潤いが低下した肌はたるみがちになり、皮膚たるみやシワなどの原因につながります。
1-4.ホルモンバランスの乱れ
30代は仕事や家事・育児などでストレスを受けやすく、ホルモンバランスが乱れやすい傾向があります。ストレスなどによるホルモンバランスの乱れも、肌がたるむ原因の1つです。
女性ホルモンの一種である「エストロゲン」は、生殖器官の発育・維持や月経周期の調節といった働きのほか、肌の弾力やハリをキープする作用も併せ持っています。エストロゲンの分泌量は20代でピークとなり、30代・40代の性成熟期を経て、更年期に入る頃に急速に減少するという特徴があります。
一般的なエストロゲンの分泌量を見ると、30代の肌のたるみには関係がないようにも思えます。しかし、ホルモンの分泌量はストレスの影響を受けて大きく変動することに注意が必要です。慢性的なストレスによってホルモンバランスが乱れると、肌の弾力やハリが減少し、肌のたるみにつながる恐れがあることに留意しましょう。
2.【部位別】30代からできる!たるみの予防・対策方法
30代は、さまざまな要因から肌のたるみを実感しやすくなる年代です。たるみの原因をふまえて、早い段階からたるみの原因をなるべく回避し、たるみの発生を予防するための対策を講じておきましょう。
ここでは、30代が肌のたるみを気にしやすい部位を中心に、たるみの予防法・対策方法を紹介します。肌のたるみを完全に予防することはできませんが、若々しい肌をなるべく長く保つために取り組みやすい方法から実践してみましょう。
2-1.目元・口元
目や口は顔の中でも使用する頻度が高い部位であり、動かし方によっては目元・目の下や口元のたるみへとつながる可能性があります。目の周りの筋肉(眼輪筋など)や表情筋のストレッチ・マッサージを日常的に行い、筋力の低下を予防しましょう。
また、摩擦などの刺激・ダメージをなるべく避けることも大切です。化粧水や美容液をつけるとき、化粧品を使用するとき、クレンジングで化粧を落とすときは特に注意しましょう。ビタミンCやアミノ酸など、コラーゲンをはじめとするタンパク質を作るために必要な物質を、食事からうまく取り入れることもポイントです。なお、間違った方法での強いマッサージも刺激となって、逆にたるみを引き起こす原因となり得ます。擦らず優しく流すことを意識しましょう。
2-2.二の腕
二の腕のたるみは、筋力の低下や皮下脂肪の増加以外にも、血行不良やむくみが原因となっている場合があります。マッサージで改善を図りながら、筋力トレーニングやストレッチを行い、二の腕の引き締めとたるみ改善を目指しましょう。
二の腕のたるみ対策として期待できるエクササイズには、「腕立て伏せ」や「プランク」などがあります。また、肩甲骨を意識して行う「肩回し」は、肩全体の筋肉を使うストレッチなので、腕全体の引き締めにも効果が期待できるでしょう。
2-3.腰回り
腰回りにたるみが発生する原因としては、腸腰筋を中心とする腰周辺の筋力の低下や姿勢の崩れ、骨盤のゆがみなどが挙げられます。「スマホを操作するときは姿勢を正す」「脚を組んだ状態で座らない」など、生活習慣や姿勢の改善を図るとともに、腰周辺の筋力低下を防ぐための対策を行いましょう。
腰周辺の筋力を維持するためには、日常生活における活動量を増やすことが大切です。「移動時はなるべく徒歩にする」「階段を利用する」など、小さな運動を積み重ねることを意識しましょう。
2-4.お尻
お尻のたるみの主な原因として、お尻周辺の筋力低下が挙げられます。特に、デスクワークなどで座っている時間が長い人は、お尻周りの筋肉を鍛える機会が少ないため注意が必要です。
お尻周辺の筋力を維持するためには、お尻の横に位置する「中殿筋」を鍛えることが大切です。「横向きに寝て両膝を軽く曲げ、膝の開閉を20回程度繰り返す」などのトレーニングを行い、中殿筋を鍛えましょう。
3.30代のたるみにおすすめの治療法
30代の肌のたるみは、セルフケアを行うことによってある程度防ぐことが可能です。しかし、セルフケアの効果には個人差があり、セルフケアのみで肌の悩みをすべて解消することは難しいでしょう。セルフケアだけでなく、ハイフ治療などの美容医療によるアプローチを検討してみることをおすすめします。
ハイフは、メスなどで切開せずに超音波の熱エネルギーを照射することで、筋肉のリフトアップや肌質改善を図れる治療法です。メスなどを使用しないため施術時間もダウンタイムも短く、仕事や育児などさまざまな面で忙しい30代でも気軽に通院できるでしょう。また、周囲にたるみ治療がバレにくい点も魅力的です。
肌の状態や痛みを感じやすい人は施術中に痛みを感じたり、施術後に赤みや腫れが出たりする場合があります。自分に合った施術を受けたい人・肌トラブルが心配な人は、医師によるカウンセリングやアフターフォローといったサポート体制が十分に整った美容クリニックを選ぶことをおすすめします。
まとめ
30代の肌のたるみは、「筋力の低下」「脂肪の蓄積」「コラーゲンの減少」「ホルモンバランスの乱れ」など、さまざまな要因で発生すると考えられます。たるみの原因となる行動・習慣を避けながら、筋力トレーニングやマッサージなどのたるみ改善ケアを行い、たるみの発生を予防しましょう。
より効果的にたるみを予防・改善するためには、ハイフ治療も視野に入れるとよいでしょう。興味のある方は、Webサイトを活用してぜひ自分に合ったクリニックを探してみてください。