【ツボ紹介】目の下のたるみ・目の周りの悩みにはこの9つをチェック
目の下にたるみがあると、何となく疲れた印象や老けた印象を与えます。また、たるみ具合によっては人相が悪く見えてしまうケースもあるため、悩む人が少なくありません。目の下のたるみ対策に有効とされる美容法はいくつかありますが、東洋医学として知られる「ツボ押し」もまたその1つです。
この記事では、目の下がたるむ主な原因とツボ押しの概要、目の下のたるみや目の周りのお悩みに有効とされる9つのツボを紹介します。まずはお金をかけずに目の下のたるみケアを行いたいと考える人は、ぜひ参考にしてください。
<目次>
- 2-1.魚腰(ぎょよう)
- 2-2.攅竹(さんちく)
- 2-3.清明(せいめい)
- 2-4.四白(しはく)
- 2-5.承泣(しょうきゅう)
- 2-6.太陽(たいよう)
- 2-7.球後(きゅうご)
- 2-8.瞳子りょう(どうしりょう)
- 2-9.絲竹空(しちくくう)
- まとめ
1.目の下のたるみの主な原因は?
目の下がたるむ原因はいくつかあり、中でも下記の2つが代表的です。
●筋力の低下
目の周りを覆いキュッと肌を引き締めている「眼輪筋」の筋肉が衰えると、眼球を支えている眼窩脂肪を抑えきれなくなります。眼球を支える力が低下して脂肪が前面に押し出されると、眼窩脂肪が目の下のたるみやふくらみとして現れます。筋力の低下が原因で生じたたるみには、眼輪筋のトレーニングが有効です。
●肌のハリ・弾力低下
コラーゲンやエラスチンなどの減少・劣化による肌のハリや弾力の低下も、目の下がたるむ大きな原因となります。ハリや弾力の低下で生じたたるみには、コラーゲンやエラスチンなどの生成を促すようなケアが有効です。
上記2つの原因は、加齢による老化の影響が大きいと言われています。また、
紫外線の浴びすぎ・皮膚の擦りすぎ・スキンケア不足・睡眠不足といった日々の積み重ねも、よりたるみを加速させるため注意が必要です。
<1-1.目の下のたるみにツボ押しは効果的?そもそもツボとは?>
目の下のたるみに対して、ツボ押しは手軽にできるセルフケアと言えるでしょう。
ツボとは、全身を巡る経絡を通して身体の不調を知り原因となる部分へアプローチする、東洋医学における治療方法です。ツボごとに対応する部位が異なり、鍼やお灸、指圧などで刺激を与えることで機能の活性化や回復を図ります。正しい位置を的確に刺激すれば弱い力でも十分なため、年齢や性別に関わらず手軽に取り組めることが特徴です。
WHO(世界保健機関)によってもその存在と有効性は認められており、361のツボが正式に定められています。
2.目の下のたるみや目の周りのお悩みに試してみたいツボ9つ
ツボ押し自体は簡単であるものの、目の周りに実践する場合にはいくつかの注意点があります。
●力を入れすぎない
●自分のツボの位置を探す
●体調が優れないとき・飲酒時・妊娠中は避ける
目の周りの皮膚は薄くデリケートなため、爪を立てたり力を入れすぎたりしないことが大切です。また、ツボの位置は人によって微妙に異なります。ここで紹介するツボの位置はあくまでも平均的な目安のため、自分のツボがどこにあるかは自身で探り当てなければなりません。
目安となる位置を中心に付近を同じ強さで軽くプッシュし、もっとも大きな刺激を感じる部分を探しましょう。体調が万全のときに、「痛気持ちいい」を超えない程度の力で左右バランスよく刺激することがポイントです。
目が疲れていると痛みを感じやすくなります。力を入れすぎてもよい効果は得られないため、軽く刺激する程度に収めましょう。なお、複数のやり方を紹介している場合でも、1日に行うツボ押しは1か所につき1種類程度にしてください。
ここでは、目の下のたるみや目の周りのお悩みに試してみたい9種類のツボを紹介します。
2-1.魚腰(ぎょよう)
魚腰は、眉毛の真ん中あたりにあるツボです。眉中(びちゅう)と呼ばれることもあります。場所がよく分からない場合は、鏡を正面から見て瞳孔の真上に来る部分を探ってください。骨の縁ではなく、眉の上にあるツボです。
【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●目の周りのむくみ
●目の充血
【刺激の仕方】
●中指の腹で5秒押して離す×3回
●親指の腹で下から押し上げるように20回程度揉む
●小さく円を描くようにして周りの筋肉を揉む
※1度につきいずれか1つ
2-2.攅竹(さんちく)
攅竹は、眉頭の少し下にあるツボです。眉頭と目頭の間で窪んでいる部分を中心に探しましょう。たるみやむくみの改善効果が期待できることに加え、疲れ目を緩和する効果も期待できます。
【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ・くすみ
●まぶたの腫れ
【刺激の仕方】
●親指の腹で押し上げるように刺激する
●小さな円を描くようにマッサージする
●中指を立てて軽く押す
※1度につきいずれか1つ
2-3.清明(せいめい)
清明は、と目頭の間にあるツボです。晴明・睛明とも表記されます。目が疲れたと感じたときに自然とつまんでしまう部分にあります。鼻のつけ根と目頭の間で窪んでいる辺りを中心に探しましょう。
【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●目の周りのむくみ
●目の充血
【刺激の仕方】
●小指の腹で左右から鼻筋向かって5秒押す×3回
●親指の腹でゆっくりと円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ
2-4.四白(しはく)
四白は、瞳孔の真下にあるツボです。下まつげの生え際から1.5~2cm程度下の少し窪んだ部分の周辺を探してみてください。目の周りに加えて、顔全体の血流へのアプローチが期待できます。
【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ・くすみ・色素沈着
●目の充血
【刺激の仕方】
●人差し指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で小さな円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ
2-5.承泣(しょうきゅう)
承泣は、瞳孔の真下にあるツボです。涙袋のすぐ下にある骨の際周辺を探してください。ただし、刺激を与えすぎると、たるみを悪化させる可能性があります。皮膚が薄く非常にデリケートな部分のため、あまり力を入れすぎないようにしましょう。
【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ
【刺激の仕方】
●小指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で小さな円を描くようにマッサージする
●手のひらで頬全体を包むようにしながら、中指と薬指で下に向かって軽く押す
※1度につきいずれか1つ
2-6.太陽(たいよう)
太陽は、目尻とこめかみの間にあるツボです。目尻と眉尻を線でつなぎ、中央部分から2cm程度外側のくぼみ周辺を探してください。
【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●目の周りのむくみ
【刺激の仕方】
●中指の腹で5秒押す×3回
●親指の腹で外側に向かって押す
●中指の腹で小さな円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ
2-7.球後(きゅうご)
球後は、瞳孔の真下と目尻の間にあるツボです。涙袋のすぐ下にある骨の際、承泣と目尻の中間地点に位置します。眼球が近く刺激に弱いデリケートな部分のため、優しくそっと扱うことが大切です。
【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目元のシワ
●まぶたのむくみ・痙攣
【刺激の仕方】
●小指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で承泣から球後に向けてそっとなぞる
※1度につきいずれか1つ
2-8.瞳子りょう(どうしりょう)
瞳子りょうは、目尻から1cm程度外側にあるツボです。攅竹よりも少し下、内側にあるくぼみ周辺を探してください。
【期待できる効果】
●目の下のたるみ・クマ
●目の周りのむくみ
●目元のシワ
【刺激の仕方】
●中指の腹で5秒押す×3回
●人差し指の腹で軽く押す
●中指の腹で小さな円を描くように10~15回マッサージする
※1度につきいずれか1つ
2-9.絲竹空(しちくくう)
絲竹空は、眉尻にあるツボです。眉尻より少し外側にあるくぼみ周辺を探してください。目の下のたるみや目の充血へのアプローチに加え、頭痛改善の効果が期待できます。
【期待できる効果】
●目の下のたるみ
●まぶたの痙攣
●目尻のシワ
●顔全体のむくみ
【刺激の仕方】
●親指の腹で斜め上に向かって押し上げる
●中指の先で小さな円を描くようにマッサージする
※1度につきいずれか1つ
まとめ
目の下がたるむ主な原因は、目の周りの筋力や肌のハリ・弾力が低下することです。眼輪筋のトレーニングやコラーゲンなどの成分生成を促すケアも効果的ですが、目の周りのツボを刺激することでもたるみ部分を目立たなくする効果が期待できます。
この記事を監修したドクター
院長 田澤しおり 先生