肌年齢とは?基準・調べ方から若々しい印象の肌にするポイントまで
年齢を重ねるにつれて肌質は変わります。美容意識が高い方の中には、肌年齢が気になるという方もいるでしょう。肌年齢は、肌の水分量やメラニン量、肌のハリなどから分かります。表面的には、シワやシミ、たるみが判断材料になります。若々しい肌を維持するためには、肌年齢に応じた適切なケアが必要です。
今回は、肌年齢の概要・基準・調べ方と、肌年齢に影響を及ぼすNG習慣、肌を若々しく見せるポイントを紹介します。現在の肌年齢とNG習慣・ポイントを知って、みずみずしくハリのある肌を目指しましょう。
目次
1.そもそも肌年齢とは?
そもそも肌年齢とは、今の肌の状態がどの年齢の平均値と同程度の水準にあるかを表した数字です。肌年齢が実年齢と一致するとは限らず、また常に一定の数値を出すわけでもありません。
自分の肌年齢を調べることで肌の健康状態を把握できるとともに、日頃のスキンケアが正しく行えているかも確認できます。肌年齢が実年齢よりも若ければ、健康的な生活を送れており適切なスキンケアを実施できている可能性が高いと言えるでしょう。
2.肌年齢の基準
肌年齢を調べる際の主な測定基準となるのは、下記の4項目です。
【肌年齢測定の基準】
水分量(シワ) | 細胞の状態が若いほど、肌に含まれる水分量も多くなる |
油分量 | 肌が老化すると皮脂分泌量が減る |
メラニン量(シミ) | 年齢を重ねるごとに肌に含まれるメラニン量が増える |
肌のハリ(たるみ) | 加齢や紫外線によるダメージの蓄積によって、肌に含まれるコラーゲンの量が減少し、ハリが損なわれてたるむ |
次に、肌年齢の調べ方を紹介します。
<2-1.肌年齢の調べ方>
肌年齢の調べ方はいくつかありますが、以下の方法が一般的です。
ネット上で公開されている肌年齢チェックリストを活用する |
ネット上には、設問に答えることで肌年齢を推察できるセルフチェックリストが、さまざまなWebサイトで公開されています。外食時間や睡眠時間、喫煙の有無など日頃の生活習慣をはじめとした多角的な観点から、おおよその肌年齢を自己診断できるリストです。 |
アプリで診断する |
近年は肌年齢を測定できるアプリも登場し、人気となっています。スマートフォンのカメラで肌表面の指定された場所を撮影すれば、アプリが写真から肌状態を分析して肌年齢を推定してくれる優れものです。測定時間も数分程度と短かく、無料で利用できるアプリもあり、気軽に試すことができます。 |
3.肌年齢に影響をおよぼすNG習慣
肌年齢が実際より高くなる原因として、以下のNG習慣を行っている可能性があります。自分に当てはまる項目がないか、チェックしてみましょう。
肌質や季節問わず同じスキンケアをしている |
その人の肌質や季節によって、適切なスキンケア方法・アイテムは異なります。肌質や季節に合わないスキンケアを継続すると、アイテムの効果が薄れたりかえって肌トラブルを招いたりしかねません。 また「真夏しか紫外線対策を行わない」ことも、よくあるNG習慣です。紫外線は日光が出ている間ずっと降り注いでいるため、冬だからといって対策を怠ると紫外線のダメージをダイレクトに受けることになります。 |
夜更かしなどで睡眠時間を削っている |
肌の新陳代謝やダメージの回復に必要な成長ホルモンが最も分泌されるのは、人が眠っている間です。睡眠時間を削ることで十分な量の成長ホルモンが分泌されないと、肌が若々しくなる機会を減らすことになります。 |
好き嫌いして必要な栄養をとらない |
美肌を作るのに必要な栄養がなければ、若々しく健康的な肌を手に入れることはできません。たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく必要なだけ摂れているか、あらためて確認しましょう。 |
下を向いてスマホを見ている |
下向きの前傾姿勢で長時間スマホを見ているとフェイスラインが緩みやすくなる上、首に寄ったシワも定着しやすくなります。また、スマホの画面から発せられる「ブルーライト」は、シミやくすみを引き起こす誘因の1つです。 |
スキンケアアイテムを規定以下の量しか使わない |
化粧品メーカーがうたう商品の効果は、規定量を使用した場合の統計データを前提としています。「2プッシュ」と指定されているにもかかわらず「1プッシュ」しか使用しなければ、得られる効果は半分以下となるでしょう。 |
4.肌を若々しく見せるためのポイント4つ
肌年齢が上がらないようにしたり実年齢よりも引き下げたりするには、まず肌年齢に影響をおよぼすNG習慣を改めなければなりません。同時に、下記のポイントを実施することでより若々しく見せられる可能性が高まるでしょう。
・季節・活動場所を問わず紫外線対策をする
・季節に応じたスキンケアをする
・生活習慣を整える
ここでは、肌を若々しく見せるためのポイントを4つ紹介します。
<4-1.季節・活動場所を問わず紫外線対策をする>
若々しい肌を保つためには、1年を通じた紫外線対策が必須です。日焼け止めは数時間おきに塗り直す、日傘などを活用するといった対策を常に行いましょう。
基本的に9月~5月は真夏に比べて降り注ぐ量が減るものの、紫外線がゼロになるわけではありません。また、雪の照り返しなどにも紫外線が含まれていることを覚えておきましょう。
曇りの日でも晴れの日の60%程度、雨の日でも30%程度は紫外線が降り注いでいます。屋内や日陰で活動する場合でも、紫外線は窓を通過したり空気で散乱されたりして影響を与えるため、注意が必要です。
出典:気象庁「雲と紫外線」
<4-2.季節に応じたスキンケアをする>
季節の気候に応じてスキンケアの方法や使用する基礎化粧品を変えることも、肌の若々しさを保つには有効です。季節によって変化する紫外線の量や湿度によって、肌が受けるダメージやうるおい方も変化します。
例えば、空気が乾燥しやすい冬には化粧水を重ねづけしたり、乳液だけでなくクリームも使用したりといった工夫をしましょう。特に、保湿は重要です。肌が若々しく見えるか否かは、肌の水分量が大きく影響します。肌のかさつきや乾燥を感じる方は、保湿成分が配合されたアイテムを積極的に選ぶとよいでしょう。
<4-3.生活習慣を整える>
普段の生活の中で、肌にダメージを与える行為や肌の修復を妨げる行動がある場合は、生活習慣を整えることが肝要です。懸命に紫外線対策やスキンケアに励んでも、生活習慣が乱れたままでは根本的な解決には至りません。
まずは十分な睡眠時間を確保して肌のターンオーバーと修復を促し、バランスのよい食事から肌に必要な栄養をしっかりと摂取するなど、身体の内側からケアしましょう。またストレスも肌の免疫力を下げ、肌荒れを引き起こす原因となります。適度な運動や趣味の時間を設け、定期的にストレスを発散することも重要です。
まとめ
肌年齢とは、現在の肌の状態がどの年齢と同程度であるかを示したものです。肌年齢を調べる方法としては、肌年齢チェックリストを利用する・アプリで診断するなどが挙げられます。
若々しい肌を保つためには、肌に悪影響をおよぼす悪習慣を正し、肌質や状態、季節などに応じたスキンケアをすることが大切です。
また、肌に悩みがある場合は医療ハイフなどの美容医療も選択肢の1つです。
【記事に関する免責事項】
・当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
・記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
・治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。
この記事を監修したドクター
院長 田澤しおり 先生