たるみ毛穴が治らない…悩んでいるときに試してほしい5つのこと
年齢を重ねるとともに肌の悩みも比例して増える人は少なくありません。シミやシワ、たるみは肌悩みの上位として挙げられますが、「たるみ毛穴」もまた多くの人が抱える悩みの1つです。
この記事では、たるみ毛穴ができる主な原因や毛穴にまつわる悩みの種類、たるみ毛穴の改善が期待できる対策を解説します。たるみ毛穴が治らない原因を知った上で、みずみずしい毛穴レス肌を目指したいと考える人は、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1.たるみ毛穴とは?
- 2.「たるみ毛穴が治らない…」そんなときに試してほしいこと
1.顎のたるみや二重あごの主な原因とは?
たるみ毛穴とは、本来は丸く引き締まっているはずの毛穴が緩み、重力に負けて垂れ下がり細長く伸びて目立つようになった状態の毛穴です。30代以降になると頬の毛穴がたるみ毛穴として目立ちやすくなり、放置すると毛穴同士がつながって線状のシワになるケースもあります。
仰向けの状態で鏡をチェックしたとき、普段よりも毛穴が目立たなくなるのであれば、それはたるみ毛穴であると言ってもよいでしょう。
<1-1.たるみ毛穴ができる主な原因>
たるみ毛穴を改善したい場合は、まず「なぜたるみ毛穴ができるのか」を理解することが大切です。一般的に、たるみ毛穴ができる主な原因として、下記の4つが挙げられます。
肌のハリ・弾力不足 |
肌に十分なハリや弾力があれば、毛穴の周囲はしっかりと引きしまりたるみません。しかし、真皮層のコラーゲンやエラスチンなどが減少したり劣化したりすると、肌のハリを保つことや重力に逆らうことができなくなり、毛穴がたるみます。加齢やストレスが影響する他、紫外線による肌ダメージもコラーゲンやエラスチンを減少させる原因です。 |
表情筋の衰え |
顔の筋肉が衰えて皮下脂肪を支えきれなくなることも、たるみ毛穴ができる原因です。加齢による自然な衰えの他、普段から表情の変化が乏しいことや表情のクセによって筋力が偏ることも、表情筋の衰えにつながります。 |
乾燥 |
皮膚の潤いが足りず乾燥することで、肌のなめらかさやハリが保たれにくくなることも、毛穴の開きやシワ、たるみが目立つようになる原因です。皮膚の乾燥は、加齢や紫外線の影響による保水力不足が招きます。 |
皮脂の過剰分泌 |
皮脂が毛穴に詰まり、押し広げることもたるんだ毛穴がより目立つようになる原因です。ホルモンバランスや食生活の乱れ、肌の乾燥などが過剰な皮脂分泌につながります。 |
<1-2.その他の代表的な毛穴の種類>
毛穴が目立ちやすくなる原因は、たるみ以外にもいくつかあります。下記は、毛穴トラブルの代表的なタイプと概要です。
詰まり毛穴(白角栓・黒角栓)
原因 | ・皮脂の過剰分泌 ・洗顔・クレンジング不足 ・毛穴の中に溜まった皮脂や角質 |
特徴 | ・鼻の頭・額・あごなどに多く見られる ・詰まっている期間が長いと酸化して黒ずむ ・触るとざらつく ・少し膨らみがある ・悪化するとニキビになる |
開き毛穴
原因 | ・皮脂の過剰分泌 ・洗いすぎ・紫外線などによる肌のバリア低下 ・保湿不足によるハリの低下 ・角栓除去後の収れん力不足 |
特徴 | ・形が丸い ・夏なると目立ちやすい ・脂性肌に多く見られる ・男性に多く見られる |
黒ずみ毛穴
原因 | ・メラニン色素の過剰分泌 ・毛穴の入り口で生成されたメラニン色素の沈着 |
特徴 | ・毛穴が黒ずんで見える ・毛穴が開いた状態になり目立つ |
乾燥毛穴
原因 | ・肌の水分不足 ・キメの乱れ ・毛穴周りの凹み |
特徴 | ・洗顔後に肌のツッパリを感じる ・秋や冬に目立ちやすい |
クレーター毛穴
原因 | ・ニキビケアの失敗 |
特徴 | ・ニキビがあった部分の毛穴が大きく凹んだ状態になる |
2.「たるみ毛穴が治らない…」そんなときに試してほしいこと
開いた毛穴の原因や適切な対策は、毛穴のある部位や年齢によっても異なります。たるみ毛穴へアプローチをするにあたっては、毛穴が開いてしまっている原因に合った対策を行うことが必要です。
ここでは、毛穴の開きが治らないときに試してみることで、たるみ改善が期待できる毛穴対策を5つ紹介します。
<2-1.洗顔方法を見直す>
たるみ毛穴の原因が毛穴汚れや乾燥肌の場合は、洗顔方法を見直してみましょう。きちんと洗顔できているつもりでも、洗い残しがあれば汚れが詰まり、毛穴の開きが目立ちます。しかし、汚れを落とそうとゴシゴシと擦りすぎたり洗いすぎたりすれば、今度は肌トラブルを招く恐れがあるため注意しましょう。
下記のポイントに気をつけると、毛穴に与えるダメージを押さえることができます。
・肌に優しい洗顔料を選ぶ
・洗浄力がある洗顔料を選ぶ
・ポイントメイク専用のリムーバーを利用する
・ぬるま湯を使用する
・洗顔料は弾力が出るまで泡立てる
・肌を擦らない
・泡を滑らせるようにして洗う
・できるだけ短時間で手早く洗う
・汚れや洗顔料を残さないようにしっかりとすすぐ
・タオルでごしごしと擦らず、押さえるようにして水分を吸い取る
<2-2.化粧品を見直す>
化粧品を見直すことでも、たるみ毛穴の改善が期待できるでしょう。肌の状態が年齢によって変化するように、肌に合った化粧品も年齢や肌状態によって異なります。若いときからずっと変わらずお気に入りの化粧品を使い続けている場合、今の肌には合わなくなっているのかもしれません。
たるみ毛穴が目立つようになってきたら、下記のポイントを押さえたアイテムへの変更を検討してみましょう。
・薬用の化粧品を選ぶ
・保湿力の高い美容成分が配合された化粧水やクリームなどを使う
・導入美容液を使う
・収れん効果のある成分が配合された化粧品を使う
・ビタミン誘導体が配合された化粧品を使う
・推奨されている年代が合致する化粧品を使う
<2-3.食事を見直す>
毛穴に皮脂や角栓が詰まっている様子はなく、適切な化粧品を選んでいるにもかかわらず毛穴のたるみが気になる場合、食事の見直しも有効です。皮膚のコラーゲンやエラスチン、水分量が減少すると、肌のハリや潤いが足りなくなり毛穴がたるむ可能性が高まります。
また、体内の活性酸素が増えることでも肌の老化やたるみを招くため、抗酸化作用を高める食事を積極的に取るとよいでしょう。下記は、食事を見直す際のポイントです。
・大豆イソフラボンが含まれた食品を選ぶ
・ポリフェノールが含まれた食品を選ぶ
・良質なタンパク質を摂る
・ビタミンA・C・E・B2・B6を摂る
・鉄分・硫黄・亜鉛を摂る
・脂肪や糖分を多く含んだ食べ物は避ける
・アルコールの飲みすぎを避ける
・冷たいものは避ける
<2-4.生活習慣を見直す>
乱れた生活を続けていると、肌の回復が遅れたり老化が進みやすくなったりします。スキンケア方法や食事を見直すことも重要ですが、まずは自分自身の生活習慣そのものを見直してみましょう。どれも当たり前のことばかりではありますが、意識して生活することでたるみ毛穴にもよい影響が期待できます。
下記は、日頃から心がけておきたい生活習慣のポイントです。
・規則正しい生活を送る
・バランスのよい食事を取る
・十分な睡眠時間を確保する
・良質な睡眠を取る
・ストレスをためすぎない
・無理なダイエットはしない
・帰宅したらすぐに化粧を落とす
・タバコは避ける
<2-5.保湿・UVケアを徹底する>
たるみ毛穴には、徹底した保湿とUVケアが有効です。肌が乾燥するとハリや弾力が低下し、たるみ毛穴が目立ちやすくなります。また、紫外線も皮膚のコラーゲンやエラスチンを破壊したり、変形させたりしてたるみ毛穴を招く原因の1つです。セルフケアでしっかりと潤いを与えて肌をふっくらさせつつハリや弾力の低下を押さえることで、毛穴やシワが目立ちにくくなります。
保湿やUVケアを徹底する際は、下記のポイントを押さえておきましょう。
・基礎化粧品・化粧品・洗顔料・日焼け止めは、保湿力の高いものを選ぶ
・洗顔後はなるべく早く丁寧に保湿する
・化粧水や乳液は省略しない
・乾燥が気になる部分にはクリームを重ねづけする
・UVケアは1年中行う
・日焼け止めに加えて帽子や日傘なども利用する
まとめ
たるみ毛穴は、加齢や表情筋の衰えなどが原因で皮膚が重力に負けて垂れ下がり、引き伸ばされた毛穴が目立つようになった状態です。生活習慣や洗顔方法を見直し、保湿・UVケアを徹底することで、ある程度までは自力での改善が期待できます。
この記事を監修したドクター
院長 佐藤 英明 先生