顎のたるみ・二重あごの主な原因|セルフケアの方法も

顎のたるみや二重あごは、老けて見えたり太って見えたりする大きな要因の1つです。若いうちはダイエットで何とかなっても、年齢を重ねるとなぜか顎のお肉だけが解消できずに残り、悩む人は少なくありません。顎のたるみや二重あごは、肥満以外にもさまざまな原因で生じるため、各原因に合ったケアを行うことが大切です。

この記事では、顎のたるみや二重あごができる主な原因と気軽に取り組めるセルフケア2種類を紹介します。たるみの原因を知った上で顎のすっきり感をアップしたい人は、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. 1.顎のたるみや二重あごの主な原因とは?
    1. 1-1.筋力が低下している
    2. 1-2.姿勢が悪い
    3. 1-3.表情癖がある
  2. 2.そもそも「たるみ」の原因とは?
    1. 2-1.外的要因と内的要因
    2. 2-2.生活習慣要因
    1. 3.顎のたるみに試してみたいセルフケア
      1. 3-1.舌の筋トレ
      2. 3-2.鎖骨から首周りにかけたマッサージ
      1. まとめ


      1.顎のたるみや二重あごの主な原因とは?

      年齢を重ねると、ふと目につくようになるのが顎のお肉です。以前とさほど体重が変わっていない、特に太っているわけでもないのに、顎のたるみや二重あごが出現するケースがあります。


      鏡を見ているときには気づかなくても、下や横から撮った写真やWeb会議の画面を見て衝撃を受けたことのある人も多いでしょう。顎のたるみや二重あごを緩和するためには、まず何が原因かを把握することが必要です。

      ここでは、顎がたるんだり二重あごになったりする原因を解説します。


      <1-1.筋力が低下している>

      顎のたるみや二重あごの主な原因として、顔の筋力低下が挙げられます。加齢や運動不足によって身体の筋肉が衰えるように、顔の筋肉も年齢を重ねると衰えていきます。また、筋肉の中でも顔の筋肉は鍛えにくく、日頃から意識して使わなければすぐに衰えてしまう部位です。


      特に咀嚼筋や舌の筋肉が衰えると、代謝が低下してむくみやすくなったり皮膚の重さを支え切れなくなったりして、フェイスラインの崩れを招きます。顔の筋力低下を抑えるためには、普段から噛む回数を増やす・顔の筋トレを行うなどといった対策が有効です。


      <1-2.姿勢が悪い>

      姿勢の悪さも、顎のたるみや二重あごを引き起こします。例えば、猫背です。猫背は肩が内側に入る巻き肩になり、同時に首と頭が前に出るため顔の肉がたるんで下がります。そのままの姿勢で顎を引き、垂れ下がった分の顔の肉が顎と首に挟まれて潰れると、二重あごになるため注意が必要です。

      また、肩コリや姿勢のゆがみが原因で筋肉のバランスが悪くなることでも首や肩が前に出やすくなり、顔の肉がたるみます。さらに姿勢の悪さはリンパ液や血流の乱れ、老廃物の蓄積を招きます。頬や顎の周りに水分や老廃物が溜まることも、むくみやたるみを引き起こす原因です。そのため、普段から正しい姿勢を保つように気をつけるだけでも、顎のたるみや二重あごは軽減されるでしょう。


      <1-3.表情癖がある>

      日常的な表情に癖があることも、顎のたるみや二重あごを引き起こす原因です。表情癖があると一部の筋肉だけが鍛えられ、顔全体の筋肉バランスが悪くなります。筋肉バランスが悪くなると、皮膚の支えられ方や引っ張られ方のバランスも悪くなり、歪んだ皮膚の形がたるんだ印象を与えます。

      例えば、片方の口角だけを上げる癖がある人、食事のときに片方だけで噛む癖がある人は、左右の筋肉バランスが悪くなりやすい傾向です。頬や顎周りの筋肉は口の動かし方や歯並びの影響が大きいため、日頃から表情癖や筋肉の偏りに気をつけることで、顎のたるみや二重あごの軽減が期待できます。


      2.そもそも「たるみ」の原因とは?

      顎にたるみができているときは、顎以外のパーツにもたるみが発生している可能性があります。特に、目の下や頬、口元などはたるみができやすい部位です。たるみができる原因として筋力の低下がある他、下記の3つが挙げられます。


      ●ハリ・弾力の低下
      肌のハリや弾力は、真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが支えています。これらの成分が減少したり劣化したりして肌のハリや弾力が低下することが、たるみの起こる原因です。


      ●皮下脂肪の影響
      コラーゲン繊維に包み込まれた皮下脂肪は、じん帯組織によって支えられています。皮下脂肪が増えたりじん帯組織が傷ついたりして脂肪の重みに負け、下垂することもたるみの起こる原因です。

      ●SMAS筋膜の劣化

      皮下脂肪の奥にあり肌の土台となるSMAS筋膜が衰えると、皮膚や皮下脂肪を支え切れなくなりたるみが起こります。


      <2-1.外的要因と内的要因>

      たるみを引き起こす外的要因として、乾燥や紫外線の影響が挙げられます。皮膚が乾燥すると肌のバリア機能が低下したり、代謝のリズムが乱れたりしてハリが失われやすくなります。

      紫外線のUVAは真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊する力のある光です。日に焼けることも肌の乾燥を招くため、よりハリや弾力が低下しやすく、たるみを引き起こす可能性が高まります。

      また、体内の活性酸素もたるみを引き起こす要因の1つです。活性酸素は細菌やウイルスに対抗する働きがある一方、細胞やコラーゲンにダメージを与えて老化を促進させる働きもあります。


      <2-2.生活習慣要因>

      生活習慣の乱れも、たるみを引き起こす要因です。生活習慣が乱れると肌が必要とする酸素や栄養素、休息が不足しがちになり、代謝のリズムが乱れることでたるみを引き起こします。


      また、喫煙やストレス、過度の運動などは体内の活性酸素を増やします。たるみの発生を抑えるためには、日頃から適度な運動・バランスの取れた食事・十分な睡眠を心がけ、日常生活から整えることが重要です。


      3.顎のたるみに試してみたいセルフケア

      自分自身でできる顎のたるみには、下記のケアが効果的と言われています。

      ●表情筋・舌の筋肉トレーニング

      ●マッサージ

      ●むくみの改善

      ●姿勢の改善

      ●表情筋の改善

      ●ダイエット


      中でも筋トレやマッサージは比較的気軽に取り組めるため、たるみが気になりだしたら1度試してみるとよいでしょう。ここでは、舌の筋トレ法と鎖骨から首周りにかけたマッサージのやり方を紹介します。


      <3-1.舌の筋トレ>

      顔の筋肉は意識しないと衰えやすく、中でも舌の筋肉は日本語の発音で使われる機会が少ないため、特に劣化しやすいと言われる部位です。舌骨筋群を鍛えることで、顎下をすっきりさせる効果が期待できます。


      (1)曲げた人差し指を顎下に当てる人差し指を軽く曲げ、第1関節と第2関節の間の平らになった部分を、顎下に当てましょう。顎先から2cmほど内側の位置に、ちょうど指が入り込むくぼみがあります。
      (2)「ラ行」の形に口を動かす英語の「R」を発音するときのように、巻き舌にして「ラ行」の形で大きく口を動かしましょう。
      (3)5回繰り返す「ら・り・る・れ・ろ」の口の動きを5回繰り返します。


      顎下の指は力を込めて、少し強めに圧をかけましょう。舌をしっかりと根元から動かせていれば、声は出さなくても問題ありません。


      <3-2.鎖骨から首周りにかけたマッサージ>

      水分や老廃物の流れが滞ってむくんでいる場合は、鎖骨から首周りにかけたセルフマッサージも有効です。

      (1)鎖骨→肩拳をつくって指の関節で鎖骨の上下を挟み、鎖骨から肩に向かってさすります。
      (2)耳のつけ根指の第2関節を耳のつけ根に当て、上から下へ左右30秒ずつマッサージしましょう。痛気持ちいい程度の力が目安です。
      (3)耳の後ろ→鎖骨手のひらのつけ根を耳の後ろに当て、鎖骨に向かってさすります。
      (4)顎先→耳裏親指と曲げた人差し指で顎の骨を挟み、そのまま骨に沿って耳裏のくぼみまでさすります。
      (5)顎先→耳のつけ根→耳裏指の第1関節と第2関節の間を顎先に当て、耳のつけ根下部を通って耳裏のくぼみまでさすりましょう。
      (6)顎先→耳のつけ根指の第1関節と第2関節の間を顎先に当て、耳のつけ根上部へ向かって頬の筋肉をほぐすようにマッサージします。
      (7)仕上げ手のひら全体で顔を包み込み、顎→耳→首→鎖骨の順に5回マッサージしましょう。

      時間・回数の指定がないマッサージは、左右1分ずつを目安に行ってください。マッサージクリームやオイルなどを使用して滑りをよくし、皮膚への刺激を抑えることがポイントです。


      まとめ

      顎のたるみや二重あごの原因が筋力の低下や姿勢の悪さ、表情癖の場合は、筋トレをしたり姿勢や表情の癖をなくしたりすることで改善が期待できるでしょう。また、皮下脂肪の増加が原因の場合、減量によってたるみを緩和することが可能です。


      しかし、ハリ・弾力の低下やSMAS筋膜の劣化が原因だったり脂肪が落とし切れなかったりする場合、あまり効果が見られないこともあります。


      この記事を監修したドクター

      CLINICA BellaForma

      院長 佐藤 英明 先生

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