口元のシワの原因は?ほうれい線などの種類とそれぞれの改善策を紹介

口元にできるシワには加齢によってできるもののほかに、乾燥・紫外線・肌のハリの低下などにより引き起こされるものがあると言われています。老けた印象となる口元のシワを、改善したい・できないよう対策したい方は多いのではないでしょうか。


この記事では、口元のシワの原因に加え、口元にできるシワの種類とそれぞれの改善策を詳しく紹介します。シワを防ぐための日頃の習慣にも触れるため、シワが気になる方や、シワを防ぎたい方は、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. 1.口元にできるシワの原因
  1. 2.口元のシワ種類と改善につながる対策
    1. 2-1.ほうれい線
    2. 2-2.マリオネットライン
    3. 2-3.梅干ジワ
    4. 2-4.口の周りの縦ジワ
    5. 2-5.唇のシワ
    1. 3.口元のシワを防ぐためには日頃の習慣も重要!
    1. まとめ


    1.口元にできるシワの原因

    顔の中でも特に動きが大きい口元は、たるみやすくシワができやすい場所です。

    表皮にできる小ジワと、真皮にできる深いシワの2種類があり、シワの部位によって原因や対策が異なります。シワというと加齢によるものというイメージがありますが、加齢以外にも以下の4つが原因として考えられています。


    ●乾燥

    肌の乾燥は、シワができてしまう大きな原因の1つです。水分をためこむセラミドという物質が減少すると、肌の水分量を保てなくなります。すると、肌がしぼんだような質感となり、ちりめんジワとも呼ばれる細かいシワができてしまいます。乾燥によるシワは、保湿により改善することが多い傾向です。


    ●表情筋の衰え

    筋肉には肌を支える骨組みのような役割があるため、表情筋の衰えも原因の1つです。無表情でいると筋肉が使われずに衰えてしまいます。さらに、顔の筋肉は首や肩ともつながっています。肩こりがある方はそれだけで表情筋が硬くなりやすいため、気を付けましょう。


    ●肌のハリの低下

    肌の奥深くにある真皮では、コラーゲンやエラスチンが網目のように結びついて肌を支えています。しかし、結びつきが弱まると肌を支えきれず、網目がゆるみ、シワの原因となります。水分保持やクッションの役割があるヒアルロン酸の減少も、シワができる原因の1つと言えるでしょう。


    ●紫外線によるダメージ

    コラーゲンやエラスチンは、紫外線によっても破壊されたり、変形したりします。紫外線により真皮がダメージを受けると、深いシワができてしまう可能性もあるため、注意が必要です。


    2.口元のシワの種類と改善につながる対策

    一口に口元のシワと言っても、シワのできる場所によって呼び名が異なります。また、表皮にできたか、真皮にできたかというところでも改善のしやすさが違います。


    30代、40代となってくると肌全体のトラブルが目立ってきますが、原因を知ることで、口元のシワを予防することも可能です。それぞれのシワに対するケア方法を、以下で解説します。


    <2-1.ほうれい線>

    鼻の横から口角にかけて、縦に走る長い線がほうれい線です。表情筋の衰えによって頬の皮下脂肪が支えきれずに重力に負けてしまい、下がることが原因です。もともと頬骨が高い方や脂肪が多い方は、ほうれい線が目立ちやすい傾向があります。


    ●対策

    フェイスラインのたるみや口角の下がりを引き起こし、ほうれい線の原因となっている側頭部の筋肉をほぐしましょう。側頭部とは、耳のちょうど真上にあたる部分です。肩こりや目の疲れのほか、食いしばる癖がある方は特にコリやすい部分です。


    五本指を耳の真上に当て、痛気持ちいい程度の力加減で、頭頂部にかけてゆっくりと円を描きながらほぐしましょう。頭皮のコリを解消することでフェイスラインのたるみ防止につながります。


    <2-2.マリオネットライン>

    マリオネットラインとは、腹話術で使う人形の口元のように、唇の横からあごにかけてのびる溝のことです。口周りの筋肉が衰え、口角が下がることによってマリオネットラインが出やすくなってしまいます。マリオネットラインが出ると一気に見た目年齢が引きあがった印象となるため、早めに対策をしておきましょう。


    ●対策

    下記のようなエクササイズを行うことがおすすめです。


    ・空のペットボトルを、「お」の形でくわえて10秒間キープしましょう。歯を使わず唇のみでくわえることで、口周りの口輪筋を鍛えられます。


    ・姿勢を正し正面を向き、5秒かけてゆっくりと真上を向きます。下唇を突き出し5秒キープし、さらに上唇も突き出し5秒キープしましょう。そのまま、頭をゆっくり左右に傾け、正面に戻します。下あごから首にかけて広がる広頚筋のトレーニングです。


    ・口角に人差し指と中指を当て、左右に軽く揺らすようにしてマッサージします。少しずつ、マリオネットラインにそって移動させましょう。口角が下がったままの硬い口角下制筋をほぐし、ゆるめることでマリオネットラインの改善が期待できます。


    <2-3.梅干ジワ>

    前歯が突出していると、前歯のかみ合わせのズレを直すために下唇を引き上げる必要があります。その影響で、唇からあごにかけてのびるオトガイ筋が常に緊張した状態となっているのが、梅干ジワの原因です。その名の通り、梅干のような模様のシワが特徴です。


    ●対策

    加齢による筋肉の衰えや、表情の癖が原因であれば、口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」の形を繰り返すエクササイズを行うことで改善する可能性があります。


    <2-4.口の周りの縦ジワ>

    年齢を重ねると特に出やすいのが、口周りの縦ジワです。口輪筋や上唇挙筋付近の皮膚が加齢とともに薄くなるため、筋肉収縮によるシワが目立ってしまいます。


    ●対策

    口輪筋、上唇挙筋を使えるよう、口を大きくしっかり動かしましょう。また、加齢によって肌のハリや弾力がなくなることでシワが目立ちやすくなるため、美容液やクリームなどでのエイジングケアも効果的です。


    <2-5.唇のシワ>

    唇をなめる癖があったり、口呼吸をしていたりすると乾燥し、シワができる原因となってしまいます。また、口紅をつけると荒れてしまう場合は、口紅の成分で炎症反応が起きている可能性があります。


    ●対策

    リップクリームやワセリンなどでこまめに保湿し、常に潤いを保ちましょう。口紅の成分で荒れてしまう場合は、下地やリップクリームで保湿してから口紅を塗れば皮むけが軽減されることもあります。


    3.口元のシワを防ぐためには日頃の習慣も重要!

    小さなシワでも放置していると癖がつき、やがて深いシワとなってしまうこともあります。また、加齢が原因となることも多いものの、日頃のケアを積み重ねて、小さなシワを予防するのが大切です。


    ●紫外線対策を徹底する

    紫外線を浴びると、コラーゲンやエラスチンが変形・破壊され、肌のバリア機能が弱まることで乾燥につながります。また、紫外線の少ない季節や天気の悪い日も紫外線は存在しており、室内であってもガラスを通過してしまうため、刺激の少ない日焼け止めを毎日塗るのがベストです。また、日差しの強い日は日傘や帽子、UVカット効果のあるサングラス、長袖を着用するなどし、物理的に日光を避けることもポイントです。


    ●丁寧にスキンケアを行う

    肌の乾燥は、シワのほかにもさまざまな肌トラブルを招くため、保湿は欠かさずに行いましょう。スキンケアの際は、顔だけでなくあご下や首まで化粧水やクリームを使い、唇までしっかり保湿することを心がけてください。口周りはデリケートなため、力を入れすぎないようリラックスした状態で優しく行います。


    ●積極的にエクササイズをする

    シワ予防のエクササイズは、気軽にできて簡単なものばかりです。ただし、こり固まった筋肉をほぐして癖を直すためには、継続が大切です。お手洗いのついでや歯磨き後、湯船に浸かっている時など、「すでに習慣となっている、毎日していること」と組み合わせれば習慣化しやすくなります。


    継続しても改善が見込めない場合や、毎日続けることが難しい場合は、美容医療に頼るという選択肢もあります。たるみやシワは一度できてしまうと自力で治すことが難しいため、早めの対策が肝心です。


    まとめ

    口元のシワには、ほうれい線・マリオネットライン・梅干ジワ・口の周りの縦ジワなどの種類があります。それぞれの原因や対策を把握し、エクササイズや保湿などを行うことが大切です。特に、紫外線対策は重要であるため、日焼け止めをしっかり塗り、帽子・サングラスを着用することも欠かさないようにしましょう。


    なお、すでにできてしまったシワには医療ハイフが有効です。医療ハイフは高密度焦点式超音波のことで、真皮、脂肪層、SMAS筋膜などのお肌の深層に超音波エネルギーを照射して肌の引き締めや引き上げを行う施術です。



    この記事を監修したドクター

    STスキンクリニック青山

    院長 田澤しおり 先生

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