【首のシワ】主な原因4つと対策法|有効成分やマッサージも解説!
首のシワは肌の摩擦や姿勢など、さまざまな要因から生まれます。浅いシワでも習慣によって定着すると深いシワにつながり、セルフケアで和らげることが難しくなるため、早いうちに対策することが大切です。
そこで今回は、首のシワの原因とその対策方法をご紹介します。首のシワにアプローチする有効成分の特徴や、シワを和らげるマッサージのやり方などもまとめているので、首のシワにお悩みの方は必見です。
目次
- 1.首のシワの原因とその対策
- 2.【首のシワにアプローチ】厚生労働省認可の有効成分
1.首のシワの原因とその対策
首のシワは摩擦・紫外線・乾燥や姿勢、筋肉量、血行・リンパの状況などによって生じる傾向にあり、若い方にもシワができる可能性はあります。首にシワがあると老けて見えます。若々しい印象を与えるためにも、原因に合った対策をとりましょう。
ここでは、首のシワの原因と対策方法を解説します。
<1-1.摩擦・紫外線・乾燥などによる肌へのダメージ>
首のシワは、主に摩擦・紫外線・乾燥などによる肌へのダメージが原因で発生します。原因と対策の詳細は、以下の通りです。
【原因】
摩擦・紫外線・乾燥により肌にダメージを受けると、あご下からのどにかけて細かなシワが発生します。特に首は汗や皮脂が出にくい部位のため、乾燥しやすくデリケートです。ストールなど洋服による摩擦刺激によって肌の乾燥が進むと角質のキメが乱れると、小ジワの原因になります。
また、加齢によるコラーゲンの減少は肌表面のうるおい不足を起こし、うるおい不足は肌の乾燥を促すため、年齢とともに首のシワのケアが一層必要になります。
【対策】
摩擦・紫外線・乾燥が原因で発生した首の小ジワには、保湿ケアを行いましょう。保湿ケアの際は、手のひらや指の腹で撫でるよう優しく行うことがポイントです。
<1-2.姿勢の悪さ>
デスクワークなどで長時間座っている方やスマートフォンを使用する時間が長い方、就寝時の姿勢や使用アイテムにより姿勢が崩れている方は、首にシワができやすいです。
【原因】
スマートフォンやパソコンなどを長時間使用すると、首が前のめりになって姿勢が悪くなりがちです。姿勢が原因で頭から背中までの上半身がコリ固まると、首に横ジワができやすくなります。肩甲骨周囲の筋肉が衰えると、肩が上がり頭が前面に押し出されて首の皮膚のたるみにつながり、結果としてシワが発生します。
また、枕が高すぎる方は長時間にわたって首にシワが寄った状態になり、横ジワが定着する原因になります。
【対策】
首のシワの定着を防ぐには、正しい姿勢を保つことがポイントです。立っているとき、座っているときは肩甲骨周囲の筋肉を意識して首の位置を後ろに引くと、正しい姿勢を維持できます。スマートフォンやパソコンの使用時間が長い場合は、適度にストレッチをして上半身のコリをほぐしつつ、前のめりにならないよう注意しましょう。
足を組む、頬杖をつく、鞄を常に片側の肩にかけるなどの癖も上半身のコリの要因です。上半身のコリは首の皮膚に悪影響を及ぼすので、癖に気がついたらすぐに正しましょう。高すぎない枕や、身体が沈みすぎないマットレスに変えるのも有効な方法です。
<1-3.姿勢がよい>
筋肉量は一見シワと関係ないように思えますが、全く関係ないわけではありません。筋肉量の低下は皮膚のたるみの要因となり、たるみが悪化すると深いシワにつながります。
【原因】
口角を下げたときに動く筋肉を「広頚筋(こうけいきん)」といい、広頚筋はあご下から胸まで広範囲にわたります。広頚筋が衰えると首の皮膚がたるみやすくなり、結果としてシワが目立つようになります。
また、表情筋が衰えると顔の脂肪があごのほうへ下がり、フェイスラインから首回りのシワが深まる場合もあります。広頚筋や表情筋が衰える原因は加齢だけではありません。スマートフォンなどの長時間使用でよくない姿勢を続けることも、筋肉の衰えの要因です。
【対策】
首の筋肉をしっかり伸ばし、その状態をキープするというストレッチで筋肉の衰えの予防を期待できます。
具体的には、口角を上げて「ひ」といいながら首に力を入れて筋を立て、力を抜いて筋を元に戻すのを3回繰り返すのを10セット行います。このストレッチをすることで広頚筋が動き、首の縦ジワの定着を防ぎます。
<1-4.血行・リンパの流れの悪化>
血行・リンパの流れが滞ると代謝が正常に行われず、首のシワが深まることがあります。血行・リンパの流れと首のシワの関係については、以下の通りです。
【原因】
血行・リンパの流れが停滞すると肌のもとになる栄養素が届きにくくなり、結果としてターンオーバーの遅れにつながりシワが定着しやすくなります。ターンオーバーの乱れはクマやくすみの原因にもなりえるため、日頃から血行・リンパの流れを意識することが大切です。
【対策】
血行・リンパの流れをスムーズにする方法として、老廃物の排出を促すマッサージが挙げられます。
お風呂上りなどの血流がスムーズになっているタイミングで、ボディオイルを使いデコルテを優しくマッサージしましょう。マッサージの際、精油を混ぜるとリラックス効果も得られます。
2.【首のシワにアプローチ】
首のシワに悩んでいる方で、コスメを使用して首のシワの原因にアプローチしたいと考える方も少なくないでしょう。コスメを用いて首のシワにアプローチする場合、有効成分が含まれている商品を選ぶことがポイントです。有効成分には、純粋レチノール、ニールワン、ナイアシンアミドがあります。ここでは、それぞれの成分について解説します。
<2-1.肌が乾燥している>
純粋レチノールは、ヒアルロン酸の産生を促すことで肌表面の水分量を増やし、柔軟性を与えるといわれています。また、純粋レチノールにはターンオーバーの乱れをただす効果も期待でき、表皮の乾燥シワや細かいシワ、深いシワにアプローチします。ビタミンAの一種なので、肌荒れにも効果が期待できるでしょう。
<2-2.ニールワン>
ニールワンは、紫外線を浴びた際に分泌される好中球エラスターゼと合体することで真皮へのダメージを抑制し、シワの緩和を促す成分です。
シワの形成には好中球が影響していると考えられており、今後の製品開発において、好中球エラスターゼの活性化を抑える効果を期待できるニールワンの活用が予定されています。
<2-3.ナイアシンアミド>
ナイアシンアミドはビタミンB群の一種で、体内の酸化還元作用を幅広くサポートする補酵素の働きをもちます。皮膚の粘膜の産生や血行の流れをサポートする作用があり、肌トラブルのケアを目的としたビタミンB2B6主薬製剤に配合されています。
3.【デイリーケア】首のシワを和らげるマッサージ
一度できた首のシワをなくすことはできませんが、ケアを継続することでシワを目立たなくすることは可能です。首のシワを和らげたい場合、マッサージをするのも1つの方法です。ここでは、首のシワを和らげるマッサージの手順を紹介します。
1.親指、小指以外の3本指で鎖骨のくぼみを3か所ほど2秒ほど押してから離す
2.脇の下も同様に3~5回ほど押す
3.親指以外の指を使って、耳下から鎖骨に向かってさする
4.鎖骨の内側のくぼみを押す↓
※肩こりがあれば、ここでゆっくりもみほぐす
5.右側頭部に左手、右肩に右手を当てる
6.首の横側を伸ばすように左手で左方向に頭を倒す
7.逆サイドも同様に頭を倒す
まとめ
首のシワは、摩擦・紫外線・乾燥による肌ダメージや姿勢、筋肉量、血行・リンパの状態によって生じることがあります。軽度なシワであれば、有効成分が配合されたコスメの使用や、マッサージなどのセルフケアでシワを目立ちにくくすることは可能です。
しかし、深いシワへのアプローチはセルフケアでは限界があります。できてしまったシワには医療ハイフが有効です。医療ハイフとは高密度焦点式超音波のことで、リフトアップなどの効果を期待できます。シワやたるみに悩みのある方は、検討してみるとよいでしょう。
この記事を監修したドクター
院長 田澤しおり 先生