スキンケアとは?基本的なポイントと肌タイプごとのスキンケア方法も
スキンケアは肌の手入れを指す言葉で、肌を清潔に保つほか、外的刺激から守ったり、見た目をよくしたりするために行います。肌の状態が気になり、スキンケアをしっかり行いたいものの、どのような方法が適しているか分からない方もいるでしょう。
この記事では、スキンケアが重要である理由からスキンケアのポイント、肌タイプごとのスキンケア方法までを詳しく解説します。スキンケアについて知識を深めたい、スキンケア方法を見直したい方はぜひ参考にしてください。
<目次>
- 1.スキンケアとは?なぜ重要?
- 2-1.洗う
- 2-2.保湿・保護する
- 2-3.内側からのケアをする
- 3.肌のタイプ・状態によってスキンケア方法は異なる
1.スキンケアとは?なぜ重要?スキンケアとは、肌に付着した汚れを取り除いてお手入れすることを意味します。スキンケアの主な目的は、下記の3つです。
スキンケアの主な目的
・肌を清潔に保つ
・外的刺激から角質層を守る
・肌の見た目をよくする
肌に付着する汚れは、汗・ほこり・花粉・細菌などさまざまです。目に見える汚れもあれば、花粉や細菌など目に見えにくい汚れもあります。肌トラブルを引き起こさないためにも、肌の汚れは洗顔でしっかり取り除くことが大切です。
肌の汚れを取り除いた後は、化粧水や乳液などで必要な水分や栄養分を補います。水分や栄養のバランスが整っている肌は、バリア機能が高く、外的刺激による角質層への影響を軽減できることが特徴です。
肌の状態を健やかに整えるためには、普段から適切なスキンケアを行う必要があります。紫外線による肌ダメージを防ぐためのUVケアも、スキンケアの1つです。
2.スキンケア|基本のポイント3つスキンケアの基本は、「洗う」「保湿する」「内側からケアする」の3つです。スキンケアでは、化粧水・美容液・乳液・クリームなどの基礎化粧品を使う順番も重要となります。
また、「スキンケア=肌表面からのアプローチ」と考える人が多く見られますが、健やかな肌状態の維持には内側からのケアもかかせません。洗顔と保湿による肌表面からのスキンケアだけでなく、内側からのスキンケアも意識しましょう。
ここでは、肌表面からのスキンケアと内側からのスキンケアについて詳しく解説します。
<2-1.洗う>
スキンケアでは、まず肌に付着した汚れを取り除きます。
肌に優しい洗顔のやり方とポイントは、下記の通りです。
1.メイクを落とす・クレンジング料の油性成分でメイク汚れを浮かび上がらせる
・ポイントメイクはリムーバーで落とす2.洗顔剤で洗う
・洗顔剤や石鹸を泡立てて肌の汚れを落とす
・肌の摩擦を避けるために撫でるように洗う3.しっかり洗い流す
・洗顔剤が残らないように洗い流す
・清潔なタオルで優しく水分を拭き取る目元や口元などのポイントメイクは、クレンジング料では落ちない場合があります。強く擦ると肌ダメージの原因となるため、専用リムーバーを使いましょう。
洗顔剤は、肌のタイプや肌の状態に合った商品を使うことがポイントです。また、洗顔剤の洗い残しは、肌への刺激となります。肌トラブルの原因とならないように、しっかり洗い流しましょう。
<2-2.保湿・保護する>
洗顔後は、できるだけ早く肌に水分と油分を補います。洗顔後の保湿・保護の流れは、下記の通りです。
1.化粧水で保湿する
2.美容液で集中ケアする
3.乳液・クリームで水分の蒸散を防ぐ
肌の乾燥が気になる部分には、化粧水をたっぷり使いましょう。しかし、化粧水や美容液でケアしただけでは、せっかく肌に与えた水分や美容成分が蒸散してしまいます。化粧水や美容液の後は、乳液やクリームで肌を保護することが大切です。
乳液とクリームには、肌に油分の膜を作って肌を保護する役割があります。肌の状態に合わせて選びましょう。シートタイプのパックを使用する場合は、化粧水・シートパック・美容液・乳液の順番で使うと効果的です。
スキンケアの時間を短縮したい人は、1つで化粧品・美容液・乳液の役割をこなすオールインワン化粧品を試してみましょう。
<2-3.内側からのケアをする>
肌表面からのスキンケアを徹底しても、生活習慣の乱れがあると肌トラブルが起こりやすくなります。肌トラブルが起こりやすい人の特徴は、下記の通りです。
肌トラブルが起こりやすい人の特徴
・睡眠時間が足りていない
・ストレスが溜まっている
・食事の栄養バランスが悪い
・血行不良で冷えを感じやすい
内側から肌の調子を整えるには、栄養バランスの取れた食事と規則正しい生活習慣を心がける必要があります。抗酸化ケアのためには、食事のみでは不十分になりがちなので、サプリメントの摂取も心がけましょう。
「食事や睡眠の質を高める」「ストレスを発散する」「適度に運動する」ことは、スキンケアだけでなく健康な体の維持にも役立ちます。
3.肌のタイプ・状態によってスキンケア方法は異なるスキンケアは、肌表面と内面の両方からケアすることが基本です。ただし、適切なスキンケア方法は、肌のタイプや状態によって異なります。肌質には個人差があるため、自分に合ったスキンケア方法を知ることが大切です。
ここでは、5つの肌タイプの特徴と、肌悩み別に適したスキンケア方法を解説します。
<3-1.バランスの取れた普通肌>
普通肌は、肌の水分量や皮脂量のバランスがよく、うるおいがある肌状態です。
皮脂量が少なくて水分量が多いため、べたつきやかさつきがなく安定しています。また、バリア機能が高く、肌トラブルも少ない傾向にあります。ただし、季節の変わり目は、皮脂量が多くなったり乾燥したり肌状態が変化しやすいため、肌トラブルに注意しましょう。
普通肌の人は、季節に合わせてスキンケアを見直すことがおすすめです。例えば、乾燥が気になる季節は、乳液やクリームの量を多めにするとよいでしょう。
<3-2.乾燥肌>
乾燥肌は、肌表面が乾燥していてデリケートな肌状態です。
水分量と皮脂量の両方が不足した状態で、肌トラブルに悩む人も少なくありません。肌のかさつきや洗顔後の肌のツッパリを感じやすいことが特徴です。洗浄力が強すぎる洗顔剤を使うと、刺激となり肌トラブルが起こりやすくなります。
乾燥肌の人には、保湿力に優れたスキンケア商品が適しています。バリア機能を補うために、乳液やクリームでしっかりケアしましょう。
<3-3.脂性肌>
脂性肌は、皮脂が過剰に分泌されることで皮脂量と水分量が多くなっている肌状態です。オイリー肌とも呼ばれます。「ニキビや吹き出物ができやすい」「毛穴汚れが目立つ」などの肌トラブルが起きやすい肌タイプです。
テカリやべたつきが気になるからと言って、頻繁にスクラブ洗顔をしたり化粧水だけでケアを終わらせたりすることは避けましょう。
脂性肌の人には、皮脂をしっかり落とせる皮脂吸収力に優れた洗顔剤が適しています。化粧水で保湿した後は、乳液またはクリームでシンプルなケアを心がけましょう。
<3-4.混合肌>
混合肌は、「おでこはべたついて頬はかさつく」など、部位によって肌状態が異なります。皮脂量は多く水分量が少ないことが特徴で、季節によって肌質が変化する人もいます。
混合肌の人は、肌状態や部位に合わせてスキンケア方法を変えることがポイントです。油脂性肌の部分は皮脂をしっかり洗い落とし、乾燥肌の部分は優しく手早くケアします。
洗顔後は、化粧水と乳液またはクリームでケアします。乳液やクリームは、脂性肌の部分は薄く塗り、乾燥が気になる部分にはたっぷり塗りましょう。
<3-5.トラブルのある肌>
肌の悩みで多いトラブルは、下記の通りです。
トラブルの例
・ニキビや吹き出物
・毛穴の開き
・毛穴の黒ずみ
・かさつき
すでに肌トラブルが起こっている場合は、トラブルに合った方法でスキンケアを行います。
ニキビや吹き出物の原因は、皮脂の過剰分泌・肌の乾燥・ターンオーバーの乱れであることが一般的です。肌の状態をチェックして、乾燥肌向けや脂性肌向けのスキンケアを行いましょう。
毛穴の悩みには、毛穴ケアできる洗顔剤や毛穴の引き締めにつながるスキンケア商品が適しています。肌のかさつきが気になる場合は、保湿・保護に力を入れましょう。
まとめスキンケアを行う際は、洗浄・保湿・内側からのケアなどのポイントを押さえ、ケア用品を使う順番も守りましょう。顔の場合、一般的にはクレンジング・洗顔の後、保湿・美容液・乳液またはクリームの順で使用します。
なお、肌には皮脂のバランスが取れた普通肌に加え、乾燥肌や脂性肌といったタイプがあり、それぞれに適したケアが必要です。
この記事を監修したドクター
院長 佐藤 英明 先生