目の下のシワ|5つの原因と対策・セルフケア方法を解説!
目の下のシワの原因は、乾燥・紫外線・摩擦・目の疲れ・たるみなどと言われています。シワを防いだり改善したりしたい場合は、それぞれの原因を知って、適切な対策を行うことが大切です。
この記事では、目の下にシワができる5つの原因と対策に加え、日頃の習慣に取り入れやすいシワ改善につながるセルフケアを4つ紹介します。顔の印象を左右する目の下のシワの予防・改善を目指し、若々しい印象を保ちたい方は、ぜひ参考にしてください。
<目次>
1.目の下にシワができる5つの原因と対策
顔の中でも特に印象に残りやすい目もとのケアに気を遣っている方は多いでしょう。目もと周りの皮膚は非常に薄くデリケートなため、シワができやすい部分でもあります。気を付けているつもりでも、知らず知らずのうちに負担をかけて、シワを作ってしまっているかもしれません。
目もとのシワは、見た目年齢に大きな影響を与えます。以下のような行為はシワの原因となってしまう可能性があるため、当てはまっていないかチェックしましょう。
<1-1.紫外線対策を行う>
乾燥による細かい小ジワは「ちりめんジワ」とも呼ばれます。水分を保持する役目のセラミドが不足し、うるおい不足でしぼんだような状態です。目の周りは、もともと皮脂腺がほとんどないため乾燥しやすく、洗浄力の高いクレンジングでさらに油分が落とされて乾燥していることがあります。脂性肌で吹き出物が出やすいという方でも、まぶたにニキビができることは少ないのではないでしょうか。
・対策
スキンケアにセラミドが配合された化粧水やアイクリーム、保湿力の高いオイルを取り入れることで、乾燥を防いで新たなちりめんジワをできにくくします。保湿は、今あるシワが目立たないようにするのにも効果的です。
<1-2.紫外線によるダメージ>
紫外線は、肌にハリをもたらしているコラーゲンやエラスチンを壊し、真皮にダメージを与えてしまいます。真皮へのダメージは、なかなか消えない深いシワの原因です。また、紫外線は肌のバリア機能を低下させ乾燥の原因ともなるため、紫外線対策を怠っていると必然的に乾燥しやすくなります。
<1-3.摩擦などの刺激>
目をこすったり、洗顔やメイクのときの摩擦がダメージとなったりして、肌のキメが乱れてしまいシワにつながる場合もあります。
・対策
マスカラやアイラインなどの落としにくいアイメイクのクレンジングは、思わずこすって落としたくなりますが、摩擦はNGです。まず、ポイントリムーバーとコットンを使用し、優しく丁寧にオフしてからクレンジング・洗顔をしましょう。
<1-4.目の疲れ>
眼精疲労は、ネット社会を生きる現代人の多くが抱えている不調です。スマートフォンやパソコンの液晶を長時間見ているとまばたきが減り、乾燥するだけでなく血行不良も招きます。そのため、老廃物が流れず溜まったままとなり、シワ以外にたるみやくすみなどさまざまな肌トラブルも引き起こします。
・対策
1時間に1回の休憩をとり、ホットタオルやアイマスクなどでリラックスしながら血行を促進することで、疲労回復効果も期待できます。人間は視覚からの情報に頼りすぎているため、目を閉じて休むだけでも眼精疲労の一時的な回復に効果があるとされています。
<1-5.たるみ>
年齢を重ねると、肌のハリや弾力を生み出しているコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが減少し、皮膚を支えきれずに重力に負けてしまう状態がたるみです。たるみがあると目の下に影ができ、暗い印象になるため、疲れたように見えてしまいます。
・対策
ビタミンCにはコラーゲン生成を助ける働きがあるため、サプリメントや薬の服用でたるみの予防・改善が期待できます。また、これ以上コラーゲンやエラスチンなどを破壊されないために、紫外線対策も欠かさないようにしましょう。
2.目の下のシワ改善が期待できるセルフケア
日頃のスキンケアや紫外線対策を徹底することで、目の下のシワの予防や改善の効果が見込めると言われています。ほかにも、マッサージやエクササイズなどで目の周辺の血流改善や硬直している筋肉をほぐすことによって、目の開きやシワ、たるみの改善も期待できます。
専用のグッズなどは使わず、自分の手だけでできるセルフケアを以下で紹介します。ぜひ、参考にしてください。
<2-1.眼輪筋のエクササイズ>
眼輪筋とは、目のくぼみ付近にあり、まぶたの開閉にかかわる筋肉です。眼輪筋が年齢とともに衰えると目の開きが悪くなり、目の下のたるみやクマの原因となります。
眼輪筋のエクササイズの例は次の通りです。
1.薬指の腹でまぶたを軽く引き上げ、10回まばたき
2.人差し指と中指の腹を目頭と目尻に添え、軽く圧をかけながら10回まばたき
3.人差し指と中指をつけて指の腹を目尻に添え、軽く圧をかけながら10回まばたき
まぶた周辺はデリケートなため、爪で傷つけたり眼球を強く押したりしないよう気を付けて行いましょう。また、手を使わずにできる眼輪筋のトレーニング方法はこちらです。
1.目を「ギュッ」と閉じて、10秒キープ
2.目を見ひらいて、10秒キープ
非常に簡単ですが、1セット行うだけでも目がすっきりします。ぜひ仕事の休憩やスキマ時間などに取り入れ、習慣として行ってください。
<2-2.側頭筋のマッサージ>
眼精疲労による筋肉のコリは、頭皮にまで影響します。中でも、側頭筋は眼輪筋と隣接しており、側頭筋からアプローチすることで眼輪筋の血行改善につながります。側頭筋は目だけでなく、口周りやあごの筋肉とも密接にかかわっているため、エラの張りや頬のたるみが気になる場合にも改善が期待できます。
側頭筋のエクササイズの例は次の通りです。
1.頭全体を持ち上げるように、手のひらを上に向けて耳の上あたりを挟む
2.親指をこめかみあたりに押し当て、後頭部の方向に引っ張り上げる
3.そのまま口を大きく10回ほど開閉する
4.親指の位置を後頭部側に1~2cmほどずらし、1~3を繰り返す
側頭筋をほぐすことで、まぶたが軽くなり目の開きがよく感じるでしょう。
<2-3.目の周りのツボ押し>
長時間のデスクワークで目の疲労を感じたとき、すぐに行えるツボ押しも血流改善に効果があるとされています。ツボの位置さえ把握してしまえば人目を気にせずどこでもリフレッシュができるため、ぜひ覚えておきましょう。
以下は目の周りのツボの例です。
承泣(しょうきゅう) | 眼精疲労に効果があるとされる。目の中央、真下の骨のフチにあるツボ |
球後(きゅうご) | 血液やリンパの流れを促すとされる、承泣と目尻のちょうど真ん中にあるツボ |
太陽(たいよう) | 血行促進効果が期待される。左右の目尻の少し外側にある、骨がくぼんだところにあるツボ |
気持ちよさを感じられる程度の力加減で、ゆっくり押すようにマッサージしましょう。
まとめ
目の下にできるシワの改善を目指すためには、乾燥や紫外線などの原因を把握し、しっかりと対策を行うことが大切です。また、目の周りにある筋肉のエクササイズや目の付近にあるツボへのアプローチなど、簡単に取り入れられるセルフケアを実践してみるとよいでしょう。
この記事を監修したドクター
院長 田澤しおり 先生