ハイフの種類って?ハイフ・リニアハイフ・ハイフシャワーを比較
顔やボディのたるみ・脂肪などに悩んでいる人の中には、「ハイフ(HIFU)」の施術に興味を持っている人もいるでしょう。ハイフには主に3つの種類があり、それぞれのタイプでおすすめの活用場面が異なることに注意が必要です。
当記事では、ハイフにおける代表的な3つのタイプについて、それぞれの特徴や期待できる効果を紹介します。各タイプの注意点やハイフの種類の選び方も併せて確認し、自分に合ったハイフを選んで理想のフェイスライン・ボディラインの実現を目指しましょう。
1.ハイフの種類って?代表的な3つのタイプを比較
ハイフ(HIFU:High Intensity Focused Ultrasound)とは、「高密度焦点式超音波」という意味の施術方法です。メスを使わず、皮膚などを切らずにリフトアップなどを実現する美容医療の治療であることから、女性を中心に男性からも支持を集めています。
ハイフの種類には主に3つのタイプがあります。タイプによっておすすめの活用場面や照射部位・頻度が異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが重要です。ここでは、3つのタイプの概要を確認しましょう。
■ハイフの代表的な3つのタイプ
ハイフ | |
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活用場面 | 筋肉のリフトアップ |
照射部位 | 顔全体 ※フェイスライン、ほうれい線、頬骨周辺を中心に |
照射頻度 | 6か月に1回 |
リニアハイフ | |
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活用場面 | 脂肪の分解・減少 |
照射部位 |
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照射頻度 | 2~3週間に1回を3セット~ |
ハイフシャワー | |
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活用場面 | 肌質改善、リフトアップ、毛穴の引き締め |
照射部位 | 顔全体・ボディ全体 |
照射頻度 | 毎月 |
ハイフの施術を受ける際には、自分の悩みに合った特徴を持つ施術方法を選ぶことが大切です。3つのハイフの種類について、期待できる効果や活用例、注意点などの特徴を具体的に確認し、自分に合った方法を選択しましょう。
1-1.ハイフ
最も一般的な「ハイフ」とは、ドット状に照射されるハイフで、ゆるんでしまった筋膜、真皮、脂肪層などのお肌の深い部分に熱エネルギーを与えることによってたるみの改善やリフトアップ効果が期待できる手法です。医師などから「ハイフ」と言われた場合には、一般的にこのタイプの施術方法を指すことが多いと考えるとよいでしょう。
ハイフは加齢によるフェイスラインのたるみに悩んでいる人におすすめです。ほうれい線や額のシワ、目の周りのシワを目立たなくすることも期待できるため、深いシワに悩んでいる人も検討してみるとよいでしょう。頬骨周辺の膨らみの位置を高くして若々しい印象にしたい人にもおすすめの方法です。
ハイフの施術は基本的には顔全体に行われます。皮膚に厚みがある部分(頬など)では強い痛みを感じにくいものの、皮膚が薄い部分(目や眉の周辺など)では照射の際に痛みを強く感じるリスクがあることに注意しましょう。
なお、施術直後から、一時的に赤みやほてりが生じる場合もあります。ほとんどの場合はすぐ治まりますが、痛みや違和感がある場合は施術した医師に相談するようにしてください。
1-2.リニアハイフ
リニアハイフとは、一般的なハイフがドット状に照射されるカートリッジを使用するのに対して、リニア(線)状に照射されるタイプのカートリッジを使用したハイフ治療となります。皮膚の下にある脂肪層に照射熱を加え、脂肪を溶解する施術方法です。
リニアハイフでは脂肪の溶解が可能であるため、マッサージやたるみの緩和を目的とする治療で改善できなかった部位をスッキリさせることも期待できるでしょう。脂肪によるフェイスラインのたるみや二重あご(あご下の脂肪)に長年悩んでいる人におすすめです。また、二の腕、膝上、ブラファット(下着にのっかる背中のお肉)などの気になるパーツにも施術できます。
基本のハイフは約6か月に1回のペースで施術を行いますが、リニアハイフは同じ部位を2~3週間おきに照射することができます。2~3週間に1回のペースで3回ほどの施術を受けるようにしましょう。3回分の施術を1クールとして、効果を感じられた場合は次の1クールの施術を受けるという流れでケアを進めていきます。
リニアハイフの施術で、スッキリした印象と若々しく元気な印象とを両立させましょう。
1-3.ハイフシャワー
ハイフシャワーとは、基本のハイフよりも皮膚の浅い層に超音波を作用させる手法を指します。ハイフシャワーには、肌質の改善や毛穴の引き締め、基本のハイフよりもやや緩やかなリフトアップ効果などが期待できます。肌質・毛穴や軽度のたるみに悩んでいる人はぜひ検討してみましょう。
ハイフシャワーは基本的には顔への施術になりますが、顔以外にも首やボディに施術可能であるため、気になる部位への施術を行いましょう。
基本のハイフとは異なり、ハイフシャワーは1か月おきという短いインターバルで再施術が可能です。肌や毛穴を良い状態でキープするためのメンテナンス、基本のハイフでリフトアップした部位の効果維持などとして活用することもできるでしょう。
ハイフシャワーの施術直後は、肌が乾燥しやすく敏感になりやすいため、いつも以上に意識して水分補給や保湿ケアを行うことが大切です。また、体質や肌の状態などによっては、施術中・施術後に腫れや赤みが生じるケースもあることに注意しましょう。数日程度で症状が治まる場合がほとんどですが、気になる点があれば担当医に相談することが大切です。
なお、ハイフシャワーは商標登録されている関係で、クリニックによってはハイフシャワーというメニュー名の記載が無い場合があります。1.5mm、2.0mmのカートリッジを持っているクリニックでは、同様の治療を受けることができますので、興味がある方は一度問い合わせてみましょう。
2.ハイフの種類はどのように選べばいい?
ハイフには特徴や効果などが異なる3つのタイプがありますが、実際に自分が施術を受けるとなると、どのような施術を受けるべきか悩む人は珍しくありません。ハイフの種類を選ぶ際には、次のようなポイントを押さえて検討することが大切です。
■ハイフの種類を選ぶ際のポイント
- 1つにこだわらず組み合わせる
- クリニックで相談する
ここでは、上記2つのポイントについて具体的に解説します。ポイントを押さえて自分に合ったハイフの種類を選びましょう。
2-1.1つにこだわらず組み合わせる
ハイフの施術を受ける場合、自分の思い込みでメニューを選ぶのではなく、実際医師に顔立ちを見てもらい、なりたい理想を共有したうえで、治療メニューやプランを決めることが良いでしょう。
■施術の組み合わせ例
- 顔全体のたるみと脂肪が気になる場合
顔を全体的にをハイフでリフトアップ、フェイスラインやあご下のお肉をリニアハイフで脂肪溶解 - 頬の目立つ毛穴と額のシワが気になる場合
半年に一度ハイフを継続、ハイフシャワーで毛穴を引き締める
2-2.クリニックで相談する
ハイフ治療は美容クリニックなどで行われている医療行為です。自分に合ったハイフのタイプを自分で判断することは難しいと言えるでしょう。
受けたい施術のタイプに悩む場合には、美容外科などのクリニックで医師に相談することがおすすめです。「どのようなハイフを選ぶとよいか」「どのような流れでアプローチするとよいか」をプロに判断・説明してもらうことで、安心してハイフの施術を受けられるでしょう。
また、自分が希望するハイフの種類がある場合も、医師のカウンセリングを受けることで施術に対する不安や悩み・疑問を解消できます。自分の肌質・肌状態に適したタイプ・機種を判断してもらえるため、施術によるトラブルをなるべく避けることが可能です。
まとめ
ハイフには、現在「ハイフ」「リニアハイフ」「ハイフシャワー」の3タイプがあります。それぞれのタイプで特徴や効果、おすすめの部位などが異なるため、クリニックで相談の上、種類を組み合わせるなど工夫して施術を受けるとよいでしょう。
フェイスライン・ボディラインや肌質など美容関連の悩みを抱えている人は、ぜひハイフを検討してみてはいかがでしょうか。
【記事に関する免責事項】
- 当記事は未承認医療機器による治療の内容が含まれています。
- 記事内で触れている未承認医療機器について、国内に同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
- ハイフ治療の副作用・リスク:感染、熱傷、神経麻痺、色素沈着、毛包炎、紅斑
- 治療の効果や痛みの感じ方には個人差があります。
この記事を監修したドクター
